過去ログ - 提督「嵐の山荘で」叢雲「なんでアンタと二人きりなのよ」提督「仕方ない、安価だ」
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53: ◆vMSeYbSya.[saga]
2016/09/25(日) 23:52:32.89 ID:hc0f+CUm0
 二人カラオケ大会は終わり、俺たちは食器を洗っていた。寝てからでもいいんじゃないか、とも思うのだが、なんとなく流れで後片付けまでやっていた。
 叢雲は非常にご機嫌な様子で、鼻歌を歌いながら食器を乾拭きしている。彼女の声は相変わらず綺麗だった。

提督「楽しかったな」

 始まる前は疲れて眠くて仕方なかったが、終わってみれば名残惜しいくらいだ。一晩中身体を動かしたのに、なんだかスッキリした気分。

叢雲「うん。また歌いたい」

提督「今日の夜にでも歌えばいい。みんなと一緒に」

 多分、今日の午後には、艦娘たちも到着するだろう。
 ……起きて出迎えないといけないのかなあ。寝ていたいなあ。

叢雲「……そうね。うん、そう」

提督「……?」

 叢雲はなにかを考えているような顔をしている。
 俺には何かを考える余裕はあんまりないのでよくわからないが。

叢雲「……ねえ、司令官が最初に歌った、れりびーってどういう意味?」

司令官「れりびー……ああ、Let it be」

叢雲「そう、それよ」

司令官「……なんか、あるがままにとかそんな感じ」

叢雲「ありのままの?」

司令官「すがたみせるのよ、って違う。いや日本語だと同じに聞こえるけど」

叢雲「あるがまま、ね」

司令官「そう。困った時は素直にやれみたいな話だった気がする」

叢雲「ふうん」

 そのまま、俺と叢雲が食器を洗う音だけが少し。


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