過去ログ - 【ガルパン】逸見エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
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28:名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:21:01.93 ID:+3HHJ9Wn0
「でも……もう、決めたの。今までずっと、自分の中に違和感を持ちながら戦車道をしてた。でも、今回の試合で、お母さんと話をして……思ったの。やっぱり、違うよ、こんなの。勝利のためには犠牲を出してもいいなんて……戦車道って、おかしいよ」

その笑顔はすぐに消え、悲しげに変わる。

勝利を追及する黒森峰の戦いは、どこまでもこの子に合っていないとは思っていたが。

思っていたが。

「……みほらしいわね」

私はそう答えるのが精いっぱいだ。

「うん。だから、もう、戦車には乗らない。乗りたくない」
「そう……寂しく、なるわ。アナタ、戦車から降りて、何をするの?」
「分からない。ずっと戦車に乗っていたから。学校に行って、友達とお買い物したり、コンビニに行ってスイーツ食べたり……そんな、普通の生活……かな」

考える。

私の知らない誰かと、私の知らない制服を着て、町を歩くみほを。

それは……寂しい、のだろうか、悔しい、のだろうか。

自分の心に嘘を吐いても仕方がないので、この胸のざわつかせる感情に答えを出そうとするがいまいち自分でも分からない。

「なにそれ、今までの生活とは真逆じゃない……そもそも、アナタ、向こうで友達作れるわけ?」

だから結局、私はお得意の嫌味を言うしか無い訳で。



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