過去ログ - 【ガルパン】逸見エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
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名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:46:12.98 ID:+3HHJ9Wn0
「……あそこには、いい理解者がたくさんいたんだろうな、と。私はあの子の事を何も分かっていませんでした。自惚れですが、私がもう少しでもみほのことを理解できていたら……今でも、アナタの横にいたのではないかと。そう思います」
「自惚れだな」
「はい。自惚れ屋なんです、私。だから、今も自惚れています。今、私に出来る事。それは、あの子がやっと見つけた居場所、私がなることが出来なかった場所を、守る為に戦うことだと。それが、本当の友達になれなかった私がせめて、あの子の為にすべきことだと」
自惚れで、気が短くて、口を開けば嫌味節。
そんな私に出来るのは、これぐらいなものだ。
あの子には……あそこで、笑っていてほしい。
私には見せたことの無いあの笑みが、アナタにはとてもよく似合っているのだから。
「……幸せ者だな、みほは。遠く離れてもこんなに思ってくれる子がいるなんて。みほの姉として、そして、一人の先輩として。エリカ、お前に出会えてよかったと、心から思うよ」
「そんなっ、私なんて……その……ありがとう、ございます」
隊長はゆっくりとこちらに近寄ってくると、私の肩にぽんとその手を置いた。
「一人で背負うな、エリカ。私も同じだ、いなくなって初めて気づいたんだ。姉の私が、もっと分かってやれていたら……みほの優しさを戦車道には向いていないなどと思わず、もっと生かす方向に持っていけていたら……と、思うよ。似ているな、我々は」
「隊長……」
「だから、私は行く。罪滅ぼしのつもりではないが……みほが見つけた居場所を、守ってやる。それが、今の私達が唯一、みほの為に出来る事だろう。共に行こう、エリカ」
「はいっ!」
「ふっ……終わったら、謝らなくてはな」
やや、自虐的な笑み。
初めて見るタイプの笑みだ。
「……隊長、ちゃんと謝れるんですか?」
「当然だ。自らの非を認め、改めるのも戦車道だ。エリカこそ、ちゃんと謝れるのか?」
「……自信、ありません」
「ゆっくりでいい。時間がかかっても、ゆっくりわだかまりを解いて行けば、それで、な」
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