過去ログ - 【ガルパン】逸見エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
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45:名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:52:07.49 ID:+3HHJ9Wn0


「やりましたね、エリカ隊長」

パンターから降りてきた小梅が駆け寄ってくる。

あの瞬間、ギリギリのタイミングで到着した小梅のパンターの砲撃がW号に命中。

その衝撃がW号の車体の向きをずらし、その砲撃が外れた、というのが事の顛末だ。

西住隊長との一騎打ちや大学選抜との試合を考えると、あの時IV号は装填はもちろん狙いもつけていただろう。

小梅の援護が無ければ、私が負けていた。

ティーガーにパンターを持ち出し、車輛数で上回っていたのにも関わらず。

私はまた、みほに勝てなかった。

「エリカさん?」
「えっ? あ、うん。そうね……」

小梅の言葉は上の空で聞き流していた。

若干の申し訳なさと共に曖昧な言葉で返す。

「そんなに気になるなら早く素直になったらいいのに」

本当に、しつこい子だ。

「誰があの子のことなんか」
「誰もみほさんののとだとは言っていませんよ?」
「……私もあの子としか言ってないわよ!」
「ふふっ」
「笑うな!」

最早ここまで来るとからかわれているんじゃないかという気になる。

腹立つ。

「あの、エ……逸見さん」
「うわあっ!?」

素っ頓狂な声を上げてしまった。

そのきっかけとなる背後からの思いがけない声の持ち主は、当然あの子だ。

私は視線を宙に漂わせながら、必死に頭を回転させ、文章を作り、そのまま言葉として発する。


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