過去ログ - 【ガルパン】逸見エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
1- 20
44:名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:51:07.43 ID:+3HHJ9Wn0
〜〜〜

「……お久しぶりです。エリ……逸見さん」
「……ええ。今日はよろしくお願いするわ、西住隊長」

向かい合う、みほと私。
その後方には、それぞれのチームメイト。
いよいよ、大洗女子との練習試合の日がやってきた。

「それではこれより、黒森峰女学院対大洗女子学園の練習試合を行います。一同! 礼!」
「「よろしくお願いします!」」

みほは強い。
それはよく知っている。
だからこそ。
負けたくない。



『パンター2号車、撃破されました!』
「チッ! 結局はフラッグ車同士の一騎打ちか……!」

試合運びは五分と言ったところであった。

車輛の数はこちらが上回っているのに、である。

『エリカさん! パンター1号車、援護に向かいます!』

通信機から聞こえてくるのは、小梅の声。

「もう間に合わないっ、こっちで決着をつける……! アレ、やるわよ!」
「履帯飛びますけど、いいんですね!? 隊長!」
「構わないわ。どうせやることは同じよ!」

操縦手に指示を出す。

キューポラから身を乗り出す。

目の前にW号。

そして向こうのキューポラから身を乗り出す、西住みほ。

「「パンツァー・フォー!」」

向かい合ったW号とティーガーUが一斉に走り出す。互いに牽制一撃。命中無し。まだ前進。
ぶつかる、そのギリギリまで……!

「いけぇっ!」

車内に急激にかかる慣性。

キューポラの縁に叩きつけられるが、目を閉じる暇はない。

ティーガーUは半円を描く軌道で、履帯を横向きに滑る。

目で完全には追えていないが、W号は逆方向に同じ動きをしていて、上から見れば合わせて円の軌道が出来上がっているはずだ。

「撃てッ!」

そう命じた瞬間の、轟音。

遅かったッ……!?

その次の瞬間には、ティーガーUの主砲が放たれる衝撃が、轟音が車内を揺らす。

……以降、揺れは無い。

W号の射撃が、外れた?

あの砲手が、この距離で?


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
70Res/85.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice