過去ログ - 【ガルパン】逸見エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
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56:名無しNIPPER
2016/09/24(土) 03:09:10.51 ID:+3HHJ9Wn0
「……たまたまよ」
「だって、黒森峰にはそういうお店あんまりないし……覚えてて、くれたんだ」

彼女は小さく、しかし、今度は嬉しそうに笑う。

何だか無性に恥ずかしいような、照れくさいような気持ちになる。

そんな時、私は決まって語気が強くなるのだ。

「たっ、たまたまだって言ってるでしょっ! もう、どこでもいいから早く決めなさいよ、みほ!」
「あっ……!」
「あっ」

硬直。

言ってしまった。

みほ、と。

あれから、ずっと口には出していなかったのに。

「……」
「な、何よ……言いたいことがあるなら言いなさいよ……」

口を何度かパクパクと、何か言いたげに私をジッと見つめるみほ。

今すぐこの場から逃げ出したい気持ちになりながらも、当然そういう訳にはいかず私は視線を宙に彷徨わせることしかできない。

「……エリカさんっ!」
「きゃっ!?」

突如。

みほが身体ごと覆いかぶさってきた。

その細い腕が背中に回され、ぎゅうっと強く抱きしめられる。

パニック。

両手を思わず挙げてしまってどこにやればいいのか分からない。



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