過去ログ - 【ガルパン】逸見エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
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57:名無しNIPPER
2016/09/24(土) 03:10:07.10 ID:+3HHJ9Wn0
「ちょ、ちょっと、何よ、どうしたのよ!」
「ごめんなさいっ!」
「……っ!?」
「私……私、戦車道を辞める為に大洗に来たのに、成り行きで戦車道をやることになってしまって……目の前の事にいっぱいいっぱいで、黒森峰のみんなに嘘をついて……裏切ってしまったなんて、全然気づいていなくて……あの日、戦車喫茶でエリカさんに会った時、私は、とんでもないことをしているんだって、気づいたの」

あぁ、やっぱり成り行きだったのね。

そうだろうとは思っていたけど……私も気が付くのが遅すぎた。

挙げっぱなしだった手をゆっくりと降ろし、彼女の背をぽんぽんと叩く、

「あの時は、言い過ぎたと思うわ。大洗で楽しそうにしているアナタを見て、つい……」

私の知らない笑顔を浮かべていたことへの、醜い嫉妬。

「いいの。当たり前の事だから……それからずっと、謝らなきゃ、謝らなきゃと思っていたけど……怖くて」
「悪かったわね。キツイ性格をしてて」
「違うの! ……違うの。エリカさんに謝って、何を言われても仕方ないって、分かってる……私がしたことは、許されるようなことじゃないって、分かってる、けど……それで、エリカさんに拒絶されることが、エリカさんに嫌いって言われるのが、怖くて……ごめんなさい。私、最後まで自分の事しか考えてなかった」

……同じ、だったんだ。

みほも、私と同じことを考えていたんだ。

気が付けば、頭で考えるよりも先に口が動いていた。



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