過去ログ - 佐城雪美「ハーモニカのお兄さん」 【ウルトラマンオーブ×シンデレラガール】
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:30:50.40 ID:A7Id/2Xm0

―――1日目

 のどかな初夏の公園。

 緑の葉を青々と茂らせたイチョウの木々が敷地内を隠すように並び立っている。
 遊具は狭い砂場と錆の色が目立つブランコのみ。ひとけもなくひっそりとしたこの場所は、都会の中の隠れた秘境のようだった。

 その入口から少女がひとり入ってきた。足元には纏いつくようにして歩く黒猫が伴われている。
 少女は辺りをゆっくり見回して人がいないことを確認すると、猫と共にベンチに向かい、ちょこんと腰掛けた。

 静寂の中に流れ出すハーモニカの音。
 二音が混じり、細く小さく、たびたび途切れる拙い音。

 演奏が止まる。
 はあ、と、これまた小さな溜め息が落ちた。



※ウルトラマンオーブ×シンデレラガールのSSです

※オーブの世界に346プロがあるという設定です

※時系列的には、6話「入らずの森」と9話「ニセモノのブルース」の間という設定です

※雪美ちゃんは[マーチング☆メロディー]の際の設定と似ていますが、背景的には別という設定です
(同じにするとキャラの心情的に無理が生じてしまうという感じです)

※主な登場アイドル
佐城雪美(10) 佐々木千枝(11) 橘ありす(12)

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SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:31:37.29 ID:A7Id/2Xm0

―――大気圏外、惑星侵略連合の宇宙船

メフィラス星人ノストラ「さて、会議を始めよう」

以下略



3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:32:08.47 ID:A7Id/2Xm0

ノストラ「よし。レギュラン星人ベンゲル!」

 ノストラが声を張り上げると、廊下の奥からレギュラン星人が現れた。

以下略



4:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:33:16.47 ID:A7Id/2Xm0

―――2日目

 346プロダクションのレッスンルーム。
 総勢17人の少女たちが一堂に会し、トレーナーの指揮の下で楽器の演奏をしていた。
以下略



5:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:33:44.42 ID:A7Id/2Xm0

 ・
 ・
 ・

以下略



6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:34:14.52 ID:A7Id/2Xm0

 部屋からペロを連れ出し、雪美は事務所の玄関を出た。
 ペロを抱き上げ、建物の裏へとひとり黙々と歩いていく。

 346プロ本社は豪壮でモダンな佇まいで、街中でも強い存在感を出している。
以下略



7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:34:47.66 ID:A7Id/2Xm0

 と、そんな時だった。

雪美(………………?)

以下略



8:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:35:16.86 ID:A7Id/2Xm0

男「やめておけ」

銀色「――!!」

以下略



9:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:35:52.55 ID:A7Id/2Xm0

 雪美の腕を飛び出し、公園とは逆方向に走り出す。その方に顔を向けて、雪美は口走ってしまった。

雪美「ペロ――」

以下略



10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:36:20.60 ID:A7Id/2Xm0

 すると、キーーーンという耳障りな音がした。
 風が吹く。ざあああ……っとイチョウの葉が波のような音を立てる。

雪美「……………………」
以下略



11:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:36:50.44 ID:A7Id/2Xm0

―――3日目

雪美「……………………」

以下略



12:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:37:20.09 ID:A7Id/2Xm0

雪美(…………ミス……)

 一旦止めてもう一度。しかし同じところで音が重なってしまう。
 ハーモニカを離して、はぁ、と息をついた。足元でごろついているペロの背中を撫でた。
以下略



13:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:37:50.02 ID:A7Id/2Xm0

雪美(…………?)

 それに乗って聞こえてくる音。切なさや物悲しさを思い起こさせるハーモニカのような音――

以下略



14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:38:19.14 ID:A7Id/2Xm0

―――4日目

雪美「…………あれ……」

以下略



15:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:38:47.57 ID:A7Id/2Xm0

 そうして【L.M.B.G】総出でペロの捜索が始まり――

薫「ねぇねぇ! あそこのスタッフさんがペロを見たってー!」

以下略



16:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:39:19.64 ID:A7Id/2Xm0

雪美「はぁ……はぁ……」

 息を切らしながら到着したのは例の公園だった。
 入ろうとして足を止める。ベンチにあの男の人が座っている。
以下略



17:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:39:48.69 ID:A7Id/2Xm0

雪美「……ペロ……ここ……いたの……?」

雪美「何も……なかった……?」

以下略



18:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:40:29.51 ID:A7Id/2Xm0

 ……とはいえまだ上達はしていない。
 ミスしてつまずき、最初からやり直し、そしてまた同じ場所で止まる。

 それを繰り返していると、突然、
以下略



19:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:40:58.04 ID:A7Id/2Xm0

千枝「探しました……ハーモニカの音が微かに聞こえたので分かったんですけど」

雪美「……ごめん……」

以下略



20:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:41:33.44 ID:A7Id/2Xm0

ありす「……雪美さん、どうなんですか? この人、怪しくないですか?」

雪美「え…………うーん…………」

以下略



21:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/25(日) 23:42:02.10 ID:A7Id/2Xm0

―――5日目

 そして、翌日。この日はオフだったが、雪美は再び例の公園に足を踏み入れていた。

以下略



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