過去ログ - [ラブライブ SS]海未「あの頃から何年」
1- 20
13:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 02:33:30.67 ID:gL74ZHrO0
「うん。 スクールアイドルは楽しくて、みんなと輝ける場所で、私を成長させてくれた。

……でも私たちにはもっと大切なものがあるから……」

「……大切なもの?」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 02:36:21.36 ID:gL74ZHrO0
穂乃果が濁した言葉、
『大切なもの』

あの子がスクールアイドルを手放してまで得ようとしたもの。
きっとあの子なりに私やことりの進路のことを考え、ひたすら悩んだ末に出した決断だったのだと、その時の私は思っていた。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 19:11:18.26 ID:gL74ZHrO0
ー2ー

あれから幾つかの月日が流れた。

私は都内の大学に進学することが決まり、穂乃果も今からすでに穂むらで働く気満々でいる。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 19:11:55.84 ID:gL74ZHrO0
「とうとう私たちも卒業かー。 寂しくなるね……」

「そうですね。 去年卒業した先輩方もこんな気持ちだったのでしょうか」

「去年は絵里ちゃんたちが卒業してから海外に行ったんだよねー。 あぁ、あれももう一年も前のことになるんだなぁ」
以下略



17:名無しNIPPER
2016/09/26(月) 19:13:18.56 ID:gL74ZHrO0
ガララッ

「穂乃果ちゃん? 海未ちゃん? いるー?」

「あっ、ことりちゃんだ! たすけてー!」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 19:14:15.75 ID:gL74ZHrO0
「……あっ、もう。 逃げ足の早い子ですね本当に」

「あはは。 だいたい何があったか想像つくけど、今日くらいは今まで頑張ってきたご褒美をあげてもいいんじゃないかな?」

「……ことりにそう言われてしまうと、……はぁ。 それもそうですね。 あの子にとっては学生として最後の長期休暇ですし、見逃してあげますか」
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 19:15:25.05 ID:gL74ZHrO0
「こ、ことり?」

「……。 海未ちゃん」

「は、はい」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 19:16:46.03 ID:gL74ZHrO0
「……うん! あ、あはは。 これならやっぱり今日まで引き延ばす必要なかったね……」

「まったくですよ。 私のこと少々甘く見過ぎでは?」

「ごめんね……」
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 22:01:39.17 ID:gL74ZHrO0
「……あの、ことり?」

「……よし。 話すぞ話す話す話す話す話、す……」

「な、なんか邪悪な気を感じるんですけど気のせいですかね……」
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 22:02:51.16 ID:gL74ZHrO0
「そんなことわかってる! でも海未ちゃんに打ち明けられなかったのは、もし留学の試験に失敗したときに情けない姿を見せたくなかったから! これが理由なの! わかった!?」

「えっ!? わ、わかりません!」

「わからないの!?」
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 22:03:45.19 ID:gL74ZHrO0
それからの私の記憶は曖昧だ。
この後もことりに誘惑され続けていたのか、走って逃げ出したのか、はたまた意識を失ったのか。
ただただ気が動転していて、どれが本当の記憶なのか思い出せない。

だって人生で初めてのキスの相手が……幼馴染で、しかも同性で……。
以下略



52Res/50.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice