過去ログ - 【ミリマス】765プロ昔話『だいくとおにろこ』
1- 20
4:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 23:23:54.12 ID:COmojWpi0
なにがおかしいのかと大工が問うと、鬼は得意げな表情で言いました。

鬼「そんなもの、私がインナミニッツでビルドしてさしあげますよ」

恵美「なにっ。そりゃどういう意味だい」
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 23:25:01.14 ID:COmojWpi0
笑顔をくずさない鬼は、大工に向かってこう続けます。

鬼「しかし、これではあなただけがプロフィットをゲインすることになりますから、橋ができたら代わりにあなたのアイボールをテイストさせてもらいましょう」

恵美「面白いじゃんか。なに言ってるかわからないけど、やれるものならやってみなよ」
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 23:26:27.04 ID:COmojWpi0
家に着いてから、大工は考えました。鬼が出てくるなんて夢のようにも思えましたが、自分の目でじかに見たことですから、気にしないわけにもいきません。

大工の頭に、鬼のことばが浮かびます。

「代わりにあなたのアイボールをテイストさせてもらいましょう」
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 23:29:52.61 ID:COmojWpi0
翌日、大工がいつものように川へ行くと人だかりができています。

人ごみをかきわけて見ると、なんと、そこには作りかけの橋がかかっているのでした。

恵美「なんだこりゃあ……」
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 23:30:58.25 ID:COmojWpi0
春香「それにしても不思議な橋だねえ。橋げたがない橋なんて、私、見たことないよ」

琴葉「けれど、橋げたがなければ流される心配もずっと少なくなるわ。……あっ、大工さんじゃないですか」

橋のそばでざわざわしていた人々は、大工がいることに気付くと口々に彼女をほめたたえました。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 23:32:58.92 ID:COmojWpi0
さて、大工が一人になると、またもや川淵の底から泡がぶくぶくと浮かび上がってきます。

そのようすを見ていると、やはり昨日の鬼が姿をあらわしました。

鬼「あなたのアイボールはもらいますよ」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 23:33:32.95 ID:COmojWpi0
夜、大工が身を隠しながら橋を観察していると、例の鬼が半分かかった橋の上に立っているのが見えました。

鬼はどこからか持ってきた材木をひょいと持ち上げ、いくつもある道具を器用に使いながら、橋へ組むためにそれらをととのえていきます。

そうしてできた木々を上手に組んで橋作りをすすめていく鬼のうで前に、大工は思わずうなりました。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 23:38:36.27 ID:COmojWpi0
ふと、鬼は作業の手を止め、大工に聞こえるように言いました。

鬼「そこで見ているのはわかっていますよ。あなたのアイボールは、この私が必ずゲットしますからね」

鬼「しかし、これではあなたがあまりにもピティです。ですから、私の名前がわかったらその知恵に免じて見逃してあげることにしましょう」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 23:39:39.02 ID:COmojWpi0
恵美「ああ、どうしたものだろう。あいつの名前がわかれば、なんとかなるかもしれないけれど」

とはいうものの、どうやって鬼の名前を知ることができるのか、まったく思いつきません。

町の人や村の人はきっと鬼のことを知らないでしょう。知っていたら前もって大工におしえているはずですし、話題に上がったこともないのです。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 23:40:42.18 ID:COmojWpi0
さしあたって、大工は山を越えた先にある村をめざすことにしました。月と星の明かりをたよりに、暗い山道をせかせかと急いでいきます。

恵美「それにしても、しゃくだなあ。おちょくってきた鬼とやりあった、アタシがうかつだったか」

むかむかする気持ちに、大工の口からは小言がもれます。何がわるかったのかと考えるほどに、鬼のいじわるさと自分の浅はかさに対する怒りがわいてきました。
以下略



32Res/20.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice