過去ログ - 【モバマス】まゆ「ママゆ」
1- 20
22: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:37:43.26 ID:UB/pX29A0
(さっきは心臓が止まるかと思いました……ほんとうに)

 二人の姿は食堂にあった。お盆の上には空になった食器が置かれている。

「ごちそうさまでした」
「ごちそーさまでした!」

 いつも賑やかな食堂は今は閑散としていた。時間帯によってこの食堂も少し寂しい様相になってしまう。
 しかし、とにかく空腹を満たしかった二人にとってはその寂しさはあまり感じていなかった。

「たくさん食べましたね……」
「お腹いっぱいでごぜーますよ……」

 まゆも実際にはそれなりに空腹ではあったが、いつも満腹になるまで食べることはしない。しかし、今日に限っては目の前であまりにも仁奈が美味しそうに食べ、あげくおかわりまでするものだから、ついつい釣られて同じくおかわりをしてしまった。
 その時の食堂で配膳してくれたおばちゃんの少し意外そうにしている顔が妙に印象に残っている。

(まぁ、たまには、たまになら大丈夫でしょう……たぶん)

 ふぃー、と息をついている仁奈と同じように小さく息を吐くと席を立つ。

「じゃあ、戻りましょうか」
「まゆおねーさんの部屋たのしみですよ!」
「期待するようなものはないと思いますけど……さ、行きま――」
「あ、まゆおねーさんちょっと待ってくだせー!」
「はい?」

 仁奈はまゆの横までちょこちょこと移動するとその右手を小さな左手でぎゅっと握る。

「えへへ……」
「じゃあ、行きましょうか」

 そのまま横並びで2人は自室まで歩いて行った。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
49Res/48.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice