23: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:38:28.56 ID:UB/pX29A0
「おー!すげーまゆおねーさんの服みたいな部屋だー!」
「その評価のされ方は初めてですねぇ」
自室まで着くとまゆは厚めの座布団を仁奈に差し出した。それに彼女がちょこんと座るのを確認するとまずはほったらかしになっていた髪を整えていく。
「何をしてるですか?」
「髪をちょっと整えてるんですよ。あ、そうでした。仁奈ちゃんは連絡用の携帯を持っていますか?」
「持ってるでごぜーますよ!」
そういうと仁奈は小さなポーチから携帯を取り出す。
「お母さんに連絡したいんですけど、できますか?」
「……たぶんでれねーとおもいます。お仕事中はいそがしーですから」
「そう……あ、じゃあちょっと貸してもらってもいいですか?」
「え?いいですけど……なにするですか?」
まゆは携帯を受け取ると断りを入れてから電話帳を開く。
連絡用ということもあってかそこには「プロデューサー」と「ママ」という二行だけ表示されていた。
「ショートメッセージ機能は、ありますね」
「???」
横から仁奈が携帯を覗き込む。
「これ、なんでごぜーますか?」
「ここを押すと、こうやって文章が送れるんですよ」
「へー!まゆおねーさんすげー!」
「えへん、です」
むしろこの機能は最初の段階で説明するものではと思ったまゆだったが、とにかく今はメッセージを送るのが先決だった。
「じゃあ、ちょっと打ちますから待っててくださいね」
まゆは簡単な自己紹介と仁奈と一緒にいることや今晩泊めることも含めて簡潔にまとめるとそれを送信した。
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