28: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:43:42.06 ID:UB/pX29A0
(とりあえず仁奈ちゃんを一度起こして、ベッドに移らないといけませんね)
心地よさそうに寝ている彼女を起こすのは少々心が痛いがこのまま寝かせるわけにもいかない。
まゆは軽く仁奈を揺する。
「仁奈ちゃん、仁奈ちゃん」
「ん、んぁ……?」
呼びかける声に反応したのか、うっすらと目を開ける。焦点があってないところをみるとよっぽど熟睡していたらしい。その瞳は虚ろ気にまゆを見上げていた。そのままゆっくりと口を開くと
「ま、まま……?」
「えっ?」
その言葉にまゆは一瞬固まってしまった。が、すぐに持ち直して仁奈に軽く微笑む。
そのあたりで漸く意識がはっきりしてきたらしく仁奈はまゆを認識できた。
「…………あ、あれ?まゆ、おねーさん?」
「仁奈ちゃん、起きましたか?」
「あれ、美穂おねーさんはどこにいきやがりましたか?」
「美穂ちゃんは明日レッスンみたいで戻っちゃいました。私達もそろそろ寝ましょうか」
そういって仁奈を軽く抱き起こすとベッドまで誘導する。一度起きたとはいえまだ眠いようで仁奈も特に抵抗することなくベッドに潜っていった。
「まゆおねーさんも一緒に寝てくれるですか?」
「仁奈ちゃんと私なら一緒でも大丈夫そうですね」
そういうとまゆも同じように布団をめくりベッドに入っていった。仁奈の体温は温かい。
「んぅ」
仁奈はまゆが入ってくるのを確認すると、もぞもぞとまゆの胸元に顔を埋めるような姿勢で丸くなりながらひっついてくる。
まゆも最初はどうしたものかと思っていたが、軽く抱くように仁奈の身体に手をまわしてあやすように優しく身体をぽんぽんと叩く。
「あったけーです……」
「狭くないですか?」
大丈夫でごぜーますよ。と胸元でしゃべられそのくすぐったさに少しだけまゆは身をよじった。
49Res/48.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。