過去ログ - 京太郎「どうも、貴女のKYOです☆」咲「ドンペリもう一本♪」
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30: ◆pVFxOJxdKw[saga]
2016/09/29(木) 16:35:27.53 ID:82iicChY0
ホストとして仕事することが決まった翌日
大学で講義を受けている最中、俺は仕事が決まらない重圧からは解放された
けど今度は仕事が上手くいくか不安に感じ出していた……
一応向こうのお墨付きは貰ってるし、昔からトーク力には自信がある
けどそれが本番に生かせるかどうか……そもそも来店した女性に指名をしてもらわないと、それも無意味だ

「……」

……隣から視線を感じる、席が隣のマイエンジェル和からのだと期待してチラリと見るが和は授業に集中している

ーーーーでは一体誰からの視線なのか?

それは奥にいる和の旧友たる奈良出身の女の子、新子憧からだった
彼女は俺らと同じ大学を受験して見事に合格、奈良から東京で一人暮らし中だそうだ
和とは互いに受験会場で遭遇して驚いたそうなので、まず間違いなく偶然のことだが二人にとっては喜ばしいことだったらしい
……ここまで聞けば非常に微笑ましいが、俺からすると厄介だ
今回もそうだが、何かと俺を警戒するような視線を向けることが多い
最初に会った時も……

『和と同じ高校だった、須賀京太郎です!まっ、仲良くしようぜ!』

といった感じにフレンドリーに少し距離を縮めただけだったんだが……(手すら差し出してない)

『……よ、よろしくっ』

とぎこちない返事とともにさりげなく距離を離した
後から和に聞く限り男性に免疫がなく、結構苦手なんだそうだ
無論それだけなら良かった……問題は和関連や講義で遭遇することが多くなり、少し慣れてきた最近の状態……

『アンタ、和に何かしたりしてないでしょうね?』

『視線が明らかに変態のそれ!』

『ほんとデリカシーゼロ!そんなんで和に近づくなっての!』

和から俺に近づくときは特に問題ないんだが、俺から和に近づこうとする時に何かとツッコミが入り妨害される
……いやね、俺だって男だから下心がないわけじゃないぜ?
けどそこまで露骨に警戒されたり罵倒されたりするとダメージ受けるし、和と自由に交流出来ない!出来にくい!
ってことで見た目的には和に負けず劣らず美少女だと思うが、俺からするとお邪魔キャラになりつつあるのだ

「はい、それでは講義はここまで」

どうやらもう講義は終了らしい
講師の人から終了が告げられると、皆一斉に帰りの準備を始めていく
俺も同様に帰宅の準備を始める、不安はあるがもう決まったことだし始めて早々遅刻とかありえん

「あの、須賀君ちょっといいですか?」

とそれは天使の一声でピタリと中止、彼女の方へ視線を向ける

「どうした和?」

「……相談があるんです」

どうやら昨日の続きらしい


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