過去ログ - 高垣楓「特別な貴方との、特別で普通な日常」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/29(木) 18:30:19.57 ID:QHWt9jpM0
「ふふ、言ったじゃないですか。いろいろと、応援してもらってるって」

「言ってましたけど」

「最近は婚姻届の書き方なんかも教えてもらっていて」

「練習するものなんですかね、それは」

「して損はしないものですよ。――って、あ、そうです」

「なんです?」

「婚姻届を書くのも最近の私の日常なので、これもぜひご一緒しましょう。二人で書いて完成させましょう。ええ、それが良いと思います」

「いや、まあ、しませんけどね」

「えー……どうしてですか。楽しいのに、婚姻届を書くの」

「楽しいものじゃないと思いますけど」

「楽しいですよ。貴方と結ばれる将来を夢見ながら書き記すのは」

「……」

「なんて、冗談です。……レコーダーは」

「婚姻届の方は本当なんですね」

「ええ、もうすっかり日常です」

「……しませんよ?」

「ふふ……ええ、まあ、それでも構いません。――二人で一緒に過ごすことについては、許してくれるんですよね?」

「……まあ、そっちについてなら」

「なら構いません。――さっきも言った通り、私は諦めませんから。この願いが叶うまで、何度でも幾度だって貴方へ尽くすだけです」

「……応えませんよ。応えられませんから」

「ええ、それで構いません。応えられないから、と応えてもらえなくても。――でも」

「……」

「ふふ。……いつか、いつか必ず、そんな何をも取り払って素直に応えてもらえるよう、この想いを受け止め抱き締めてもらえるよう、振り向かせてみせますからね。……大好きな、大好きな、愛おしい私のプロデューサー」


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