過去ログ - 高垣楓「特別な貴方との、特別で普通な日常」
1- 20
3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/29(木) 18:25:21.37 ID:QHWt9jpM0
 だから、特別だから。

 他のどんな特別とも違う。貴方が、それほどの特別だから。

 だから、すべてが特別になる。

 貴方がいる。貴方がそこへ、その場へ、その時間へ。

 貴方が一緒にいてくれるなら、私のすべては、そのどれもが特別に輝くんです。

 なんでもない。意識すらしない。日常の中のどうでもいいようないろいろ。

 朝、起きる。

 眠たさに瞼を擦りながらふらふらと立ち上がって、顔を洗い、身支度を整える。

 昼、動く。

 特に計画もなく買い物に出掛けて、特に纏まりもなく品物を選んで、両手の重みを少し後悔しながら家まで帰る。

 夜、眠る。

 買ってきたお酒を一人でゆったり呑みながら、別に何をするでもなく思うでもなくぼーっと過ごして、そして何かきっかけがあったわけでもなくなんとなく布団に潜る。

 そんな、どうでもいい日常。

 何もない。後から何か思いを馳せることもない。そんな、なんでもない日常が。

 それすらが、そんなものすらが特別になってしまう。

 忘れられない。大事で、大切な、かけがえのないものへ。

 そこに貴方がいるのなら。それで、それだけで、私の何もは特別になってしまうんです。

 貴方がいる。私の横へ、私の隣へ、私の傍へ。

 そうしたなら、そうしてもらえたなら、特別になる。無色の空間も、灰色の時間も、どんな色でも特別に輝くんです。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
16Res/15.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice