過去ログ - 高垣楓「特別な貴方との、特別で普通な日常」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2016/09/29(木) 18:25:21.37 ID:QHWt9jpM0
だから、特別だから。
他のどんな特別とも違う。貴方が、それほどの特別だから。
だから、すべてが特別になる。
貴方がいる。貴方がそこへ、その場へ、その時間へ。
貴方が一緒にいてくれるなら、私のすべては、そのどれもが特別に輝くんです。
なんでもない。意識すらしない。日常の中のどうでもいいようないろいろ。
朝、起きる。
眠たさに瞼を擦りながらふらふらと立ち上がって、顔を洗い、身支度を整える。
昼、動く。
特に計画もなく買い物に出掛けて、特に纏まりもなく品物を選んで、両手の重みを少し後悔しながら家まで帰る。
夜、眠る。
買ってきたお酒を一人でゆったり呑みながら、別に何をするでもなく思うでもなくぼーっと過ごして、そして何かきっかけがあったわけでもなくなんとなく布団に潜る。
そんな、どうでもいい日常。
何もない。後から何か思いを馳せることもない。そんな、なんでもない日常が。
それすらが、そんなものすらが特別になってしまう。
忘れられない。大事で、大切な、かけがえのないものへ。
そこに貴方がいるのなら。それで、それだけで、私の何もは特別になってしまうんです。
貴方がいる。私の横へ、私の隣へ、私の傍へ。
そうしたなら、そうしてもらえたなら、特別になる。無色の空間も、灰色の時間も、どんな色でも特別に輝くんです。
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