過去ログ - 磯風の料理修行メニュー
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152:天津風大好き連装砲くん ◆E7idzvHwo6[sage]
2016/10/02(日) 18:13:04.75 ID:X5Ypwzoq0

―鎮守府正面海域 桟橋―


そろそろと沈みゆく夕陽は、その場の誰をも等しくオレンジ色に染め上げていく。

川内「よぅっし!それじゃあ哨戒任務、行くよぉ!夜戦だ夜戦だぁっ!」

穏やかな波の揺さぶりを主機が伝え、誰しも今日の任務の平穏無事を予感する。

千歳「哨戒なんですから、夜戦はしませんよ。それより、お酒を飲みながらの任務も、たまには悪くないと思いません?」

いつもと変わらない日常。いつもと変わらない仲間。明日もそこに居てくれるという保証は誰にも出来ないのに、変わらぬ未来を心に抱き、敵を掃討する。

浜風「……」

その願いが叶うならば、どんなに幸せだろう。どんなに嬉しいだろう。共に戦った仲間が、誰しも欠けることなく、酒を酌み交わせるならば。

陽炎「浜風?ボーッとして、どうしたの?」

浜風「あ、いえ。なんでもありません、陽炎」

不知火「おおかた、磯風の事を考えていたのでしょう」

陽炎「あはは♪そうだよねぇ、それしかないっか!」

浜風「ふふ…まぁ、そうです」

人は時に、大切な人と衝突する。
けれどそれは、決裂の争いではない。より相手を理解するための、より相手を思いやるための、一つのコミュニケーションだ。
避けて通ればいいのではない。共に考えるのだ。

霰「三人とも…そろそろ…出る…」

陽炎「はーい♪まぁ、磯風なら心配いらないわ。なんてったって、私の姉妹艦なんだから!」

不知火「その通りです。さ、いきますよ」

夕陽は今日も、変わらずに美しい。

浜風「…えぇ。行きましょう」




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