154:天津風大好き連装砲くん ◆E7idzvHwo6[sage]
2016/10/02(日) 18:15:18.63 ID:X5Ypwzoq0
驚愕の顔を浮かべながらも、彼女は徐々に理解した。磯風が出撃などしなくて済むよう浜風が懇願したと、磯風本人に気付かれたことに。
磯風「浜風ええええええぇぇぇぇぇ!!」
もう一度叫ぶ。浜風がその声を聞き逃すはずがあるまいに、磯風は大きな声で呼び続けた。
だから、浜風は手を振った。優しい笑顔で。眩しい笑顔で。夕陽でも隠すことのできない、懐かしい笑顔で。
その笑顔を、磯風が見逃すはずがなかった。
磯風「無事に…帰ってこいよおぉぉぉっ!!」
浜風「アナタの料理を、楽しみにしていますよっ!!」
二人はいつまでもいつまでも、大きく腕を振り続けた。
暁の水平線へと、その姿が消えるまで、いつまでも。いつまでも。
磯風の瞳から、海水ではない一筋の水が流れ、その頬を濡らした。
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