過去ログ - 安部菜々「違う星に、来てしまった?」
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17:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/03(月) 23:09:25.48 ID:2bDXt1+Y0
やはりどこかおかしいなと思いながら、ナナがベンチに再び座ると、女の人が包丁をぶん回しながら男の人を追い掛け回していました。

もうこの時点で危ないんですけど、その前にショックなことを目の前で見てたんで、ただの修羅場か〜と思って見てたんです。

女「また他の女と食事なんてしてたのね」
以下略



18:名無しNIPPER[saga sage]
2016/10/03(月) 23:10:39.08 ID:2bDXt1+Y0

流石に野次馬が集まってきているし、こんなの警察が来るのも時間の問題だと思ってました。

でも、女の人はけろっとした顔で男を横抱きにしながらホームを後にしたんです。慌てて隣のおじさんに女の人を指差すときょとんとしながら返されました。

以下略



19:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/03(月) 23:12:16.31 ID:2bDXt1+Y0
P「ふむ。確かにおかしいですね」

菜々「いや、よくそんな冷静でいられますねっ!?異常事態ですよっ。こんなの普通じゃありません」

P「異常といえば異常、ですけど。しかしそのカップルにとってはどうでもいいことだともいえますね」
以下略



20:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/03(月) 23:14:11.11 ID:2bDXt1+Y0
菜々「……」

P「……」

菜々「うう。ナナは嫌な夢を見てるみたいです。帰って寝て現実に戻りますっ」
以下略



21:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/03(月) 23:19:17.57 ID:2bDXt1+Y0
P「ええ。ナナさんの言う通り、一切合切おかしいことですよ」

菜々「……」

P「で、何が?」
以下略



22:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/03(月) 23:20:55.18 ID:2bDXt1+Y0
P「それに、地球人たちは殺人を公認していると話していたんですか」

菜々「は、はい……。恐ろしいことに。い、いや多分、ナナの尋ねた人が危ない人だったんだと思います。ヤの付く家業の方だったのかも。そう思いたいんですけど」

P「全く野蛮ですね。考えられません……それならここで、地球人の視点に立ってみましょう」
以下略



23:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/03(月) 23:23:17.87 ID:2bDXt1+Y0
P「この社会を一つの巨大な生物に例えましょ。生体に……それを構成する細胞の間に互いに殺し合いたがる程のトラブルを抱え込むということは、望ましいことだと思いますか」

菜々「え、えっ? な、何だか話が大きくなったような……? ナナはよく分かりません」

P「まぁざっくり言うと、個人的なイザコザは個人的に解消した方が良いと思いません?殺っちゃったりとか」
以下略



24:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/03(月) 23:27:10.01 ID:2bDXt1+Y0
P「これ以上膨れ上がることは許されません。あとは個々の細胞の代謝だけですからねぇ」

菜々「ち、違いますぅ……それはその、倫理的に、危ないですよ」

P「では聞きますよナナさんっ。なぜ生命は尊重されなければならないです?」
以下略



25:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/03(月) 23:29:33.74 ID:2bDXt1+Y0
P?「プロデューサーさん」

モバP「……ドクター、どうですか。彼女は」

医者「すっかり妄想から解放されたようです。もう安心ですよ」
以下略



26:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/03(月) 23:47:43.63 ID:2bDXt1+Y0
モバP「菜々さんはしっかり帰って休んでください。悪い夢を見たんでしょう?」

菜々「は、はいっ」

モバP「それと、ドクターから権利書を渡されたんですよね。うまくやれることを願ってますよ。頑張ってください」
以下略



27:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/03(月) 23:53:40.72 ID:2bDXt1+Y0
菜々「あ、あと……」

モバP「何ですか?」

菜々「今度、2人だけでファミレスに連れてってくださいね」
以下略



28:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/04(火) 00:02:22.41 ID:iwujyUsO0
菜々「ひ、ひぃぃ〜〜っ。朝からお腹に激痛がっ!ぐぅ、なんか昨日食べたものに当たったのかなぁ……」

おはようございますっ。ラブリーナナは今日も元気にアイドル活動していきます!キャハッ。

って、元気を出すために自分を引き締めないといけないんですけど〜〜っ。そりゃいつもだったら朝からテンションは振り切ってるはずなんです。でもね、何だか今日は違っていて。
以下略



29:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/04(火) 00:05:12.11 ID:iwujyUsO0
ナナがいつもと同じようにけたたましく鳴っているウサミン星型目覚まし時計を止めて、起き上がった途端にです。今まで体験したことのない鈍痛がお腹を襲ったんですよぅ。

……あ。女の子の日とかそういうのでは決して!今月終わってますし。ま、まぁそれは置いといててすね。

便秘っ!?もー、女の子にそんなこと言っちゃ失礼ですよ。お口にチャック!いや、例えるならナイフでごりごりえぐられたような……そう言っても過言ではない痛みだったんです。
以下略



30:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/04(火) 00:06:00.96 ID:iwujyUsO0
菜々「はぁー……ふぅ。痛かったぁ」


暫く経つと痛みは治まりました。とっても痛かったんですけど、逆に目もパッチリ覚めちゃって、ナナはポジティブガールを心掛けてるのでこんなことでへこたれないんです!えへへっ。

以下略



31:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/04(火) 00:07:06.28 ID:iwujyUsO0
菜々「よし。今日もウサミンパワーで頑張ちゃいますよーっ」

でと生まれ変わったのは私なんです。どんなに違う気がするといっても、私のラブリーなハートは変わらないんですから。ナイフをバッグに納めて、私はつかつかと玄関のドアを開きました。

菜々「あれっ?Pさん。どうしたんですか」
以下略



32:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/04(火) 00:08:10.00 ID:iwujyUsO0
菜々「ありがとうございます〜っ。えへへ。あ、でもナナ、ちょっと寄る所があるので途中までで大丈夫ですよ」

モバP「そうですか。あ、朝食は摂りました? 僕おにぎり持ってますけど食べますか」

菜々「も、もう!!朝から下ネタはやめてくださいよっ」
以下略



33:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/04(火) 00:09:05.55 ID:iwujyUsO0
終わりです。
分かる人には分かる某sf短編パロでした。f先生は神




34:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/04(火) 00:30:08.73 ID:iwujyUsO0
自分も他人も命は大切にしようね。




35:名無しNIPPER[sage]
2016/10/04(火) 00:44:38.85 ID:cBt3LZcao
最後に蝶?になるやつを思い出すな
おつ


36:名無しNIPPER[sage]
2016/10/04(火) 03:14:57.41 ID:xp7k5/wGO
短編集にあったやつか


37:名無しNIPPER[sage]
2016/10/14(金) 16:20:16.00 ID:mWQ/1QolO


>>35
あれを最初に読んではまったなあ


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