過去ログ - 時子様「豚とダンス」
1- 20
25: ◆9HQtX1uR2o[saga]
2016/10/04(火) 23:48:12.97 ID:7ab73rSh0
「た、確かにそうなんですけど、あの、ただ疑問に思っただけなんです、あれは。どうして時子様が向井さんの言われるがままになってるのか」

 あぁ、あの女、向井っていうのね。

「質問なら、まぁ答えてやるわ。あの女が面倒になっただけよ」

「面倒になった? でも時子様は納得されてないんですよね?」

「そりゃそうよ。どうしてこの私が雑魚に遠慮なんてしなくちゃならないのよ」

「え、じゃあどうして言い返さないんですか?」

「だから、面倒になったからって言ってるでしょ? ついにボケたの、豚? 豚は豚なりの記憶力は持ち合わせてるものと思ってたけど、買いかぶりだったようね」

「納得、されてないんですよね?」

 ……どうしてここまで話が嚙み合わないのよ。

「あのねえ、じゃあ豚? 貴方、妥協ってしたことないの? 面倒な相手は適当にあしらって終わりでしょう? そんなの普通のことじゃない?」

「俺はそりゃあいくらでも妥協しますけど」

 あくまで、不思議そうな声色で、当たり前のような表情で、豚は言った。

「でも、時子様は、妥協なんてするはずないですよね?」

 俺みたいな普通の人間とは違う、特別な方ですし。

 そう、豚は続ける。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
40Res/29.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice