24: ◆9HQtX1uR2o[saga]
2016/10/04(火) 23:46:53.13 ID:7ab73rSh0
豚は部署の週間ミーティングを終えたところだった。
会議室の前で待ち伏せし、現れた豚は、私の顔を見ると驚きの表情を浮かべた。
「何よ、豚」
「いえ、あの、時子様が俺を待ってるとか、珍しいなと……」
「はあ? 待ってないわよ。ちょっと面、貸しなさい」
「あ、はい、承知しました」
四人がけの机を配備した小型の会議室へと豚を誘導する。
机の奥へ私が座り、豚は手前へと座らせた。
一応、鞭はバッグに忍ばせている。
「時子様、あの、先ほどは――」
緊張した面持ちで口火を切る豚へ、言葉を返す。
「その話なんだけど、ねえ、豚? 貴方、あの言葉はどういう意味で口にしたの?」
「あの言葉?」
「どうして言い返さないのかって。ねえ? あの女に文句を言うかどうか、決めるのは私じゃない? 貴方にどうこう言われる筋合いないでしょう? 貴方ごとき、家畜風情に」
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