過去ログ - 【艦これ】エラーねこのなく頃に 艦こまし編
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◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/01/31(火) 16:22:00.10 ID:VDWNoVaa0
それもそのはず。
提督があれだけのことを不特定多数の艦娘が見てる前でやらかしてしまった以上、その噂が鎮守府内を島風よりも速く駆け抜けていくことになるのは至って自然な流れであり、それが金剛の耳に駆け込んでくることになるのも当然の帰結であるのだから。
結果。
以下略
124
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/01/31(火) 16:24:59.93 ID:VDWNoVaa0
「とにかーくっ、ワタシにはそんなこと全然してくれナイのに、あの三人とは平気でイチャイチャチュッチュするなんて、流石のワタシも激オコなんだからネ!」
「……ふむ、なるほどな。つまり、こういうことか――」
そこで提督は唐突に席を立ち、執務机を周って金剛のもとへ歩み寄る。そしてそのまま、ムッスーとしている彼女に近づきその頬に手を添えた。
以下略
125
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/01/31(火) 16:26:13.22 ID:VDWNoVaa0
その唇が彼女の頬に触れる――
「……イイ加減にするネー!!」
以下略
126
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/01/31(火) 16:28:24.85 ID:VDWNoVaa0
怒りを露わにして捲し立てる金剛。その目尻に涙を滲ませながら、なおも続ける。
「ワタシにだって、ちゃんと女としてのPrideがありマース。こんな風にされるくらいなら、いつものニブチンな提督に雑に扱われてた方がずっとマシデスヨ!」
「金剛、俺は――」
以下略
127
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/01/31(火) 16:29:50.23 ID:VDWNoVaa0
最後にそう呟いて、金剛は開けっ放しになっている扉に向かって走り出す――
「ほう、随分と面白いことを言ってくれるな……金剛」
以下略
128
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/01/31(火) 16:31:12.65 ID:VDWNoVaa0
触れれば凍傷を起こしそうな冷たささえ感じられるその声音に、金剛もたまらずたじろぐ。
提督がそんな声音で話すとき――それは珍しく大層機嫌が悪いときなのだ。ブチ切れる寸前と言っても過言ではない。
以下略
129
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/01/31(火) 16:32:57.61 ID:VDWNoVaa0
「…………ハァ」
それを前にして提督は溜め息を一つ。発していた威圧感を霧散させ、一転して微笑を浮かべる。
以下略
130
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/01/31(火) 16:34:36.93 ID:VDWNoVaa0
言葉を尻すぼみにさせながら金剛は上気した顔を両手で覆う。
だが、やはりそんなこと知ったこっちゃねぇとばかりに提督の告白は続く。
「比叡と馬鹿みたいに騒ぐお前が好きだ。榛名と一緒に真剣にファッション誌を読み耽ってるお前が好きだ。霧島の眼鏡をひったくってはしゃぐお前が好きだ。迷惑そうな顔しつつもアイオワに付き合うお前が好きだ。ウォースパイトと優雅に紅茶を嗜んでいる姿が好きだ。ああ、あとそれから――」
以下略
131
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/01/31(火) 16:36:06.50 ID:VDWNoVaa0
「む。何だ、あと二十は言えるのだが」
「い、一体なんなんデスカ〜〜!? いきなりワ、ワタシのこと……その……」
「お前が馬鹿なことを言うから、俺がいかにお前のことを想っているかを聞かせたんだろうが。まだまだ全然言い足りないが……わかってもらえたか?」
以下略
132
:
◆KFFL7SRdLI
[saga]
2017/01/31(火) 16:37:35.88 ID:VDWNoVaa0
(ど、どどどどどういうことネ!? テイトクのSmileがいつもよりずっと素敵に見えるヨっ。Heartがキュンキュンするネ……!)
時間差で訪れた提督の魅惑の毒が先程の告白と相まって金剛を攻め立てる。今や顔の赤熱で紅茶を淹れるお湯が沸かせそうな有様である。
以下略
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