過去ログ - 【艦これ】エラーねこのなく頃に 艦こまし編
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172: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/04/29(土) 15:41:17.18 ID:CP4+os4w0

「大体アンタはね――って、何ニヤニヤしてんのよ」

「ん? そんな顔をしてたか?」

以下略



173: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/04/29(土) 15:43:01.24 ID:CP4+os4w0

提督が着任してから早数年。
初期の頃はミスも多々あった彼の艦隊運用も今や手慣れたもので、最近はミスらしいミスも滅多にしなくなった。
そのため叢雲の説教係もほとんどお役御免となっていた。

以下略



174: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/04/29(土) 15:44:16.14 ID:CP4+os4w0


「白状すると、お前に怒られながら仕事するの――実は結構好きだったんだよ」


以下略



175: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/04/29(土) 15:46:30.48 ID:CP4+os4w0

そして提督は、今まで叢雲に見せたことのない爽やかな笑顔で――


「お前が初期艦で本当に良かった、とな」
以下略



176: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/04/29(土) 15:48:24.35 ID:CP4+os4w0


「〜〜ッ!? 〜〜〜〜!?」

(な、何よそれ〜〜!? 何で今更そんなこと言うのよ〜〜ッ!?)
以下略



177: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/04/29(土) 15:50:37.16 ID:CP4+os4w0

「フフ、そうだな。ああ、あとあれだ。お前の怒り方、なんだかうちの母親みたいでちょっと安心するんだよ。実家のような安心感、とでも言えばいいのかね」

「ハァ? 何よそれ。私がアンタの母親に似てるっていうわけ?」

以下略



178: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/04/29(土) 15:51:51.07 ID:CP4+os4w0

一方、そんな彼女らと比べれば自分はせいぜい"口やかましい近所のおばさん"ぐらいだろうと、自分の気質をよくわかっている叢雲は思っていた。

それ故、たとえ冗談であろうとはいえ提督に"母親みたいで安心する"などと言われれば、彼女にとってはちょっとした名誉である。あとで姉妹達に遠回しに自慢してやろうかと考えるくらいには。

以下略



179: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/04/29(土) 15:53:16.53 ID:CP4+os4w0

「……ふ、ふーん。そう…………何? それ照れ隠しのつもりかしら?」

「いいや。心からの本音だとも。お前が母親だなんて本当に勘弁してほしいな。考えただけでもゾッとする」

以下略



180: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/04/29(土) 15:54:15.30 ID:CP4+os4w0

不意に腕を優しく掴まれ、叢雲はそのまま提督に抱き寄せられた。

そしてその事実が彼女の頭に追い付く前に、耳元でそっと囁かれる。

以下略



181: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/04/29(土) 15:55:57.83 ID:CP4+os4w0

電探から煙を吹きながら、叢雲がツッコむ。
さきほどの平静も落ち込みもどへこへやら。最古参の余裕もどこかへ吹っ飛んでいった。

そんな叢雲に構わず、提督の手が彼女の頬を優しく――妖しく撫でる。
以下略



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