過去ログ - 【艦これ】エラーねこのなく頃に 艦こまし編
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59: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:03:33.63 ID:dLj8CaIw0


その先触れは、食堂の入り口から静かに入ってきた。

「ぐぎぎぎぎ……あ、おい龍田っ。誰か、誰か来たって! 提督かもしれねーぞ!? てーいーとーくっ!」
以下略



60: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:05:07.56 ID:dLj8CaIw0

「あら〜榛名さんと……」
「足柄姐さんじゃねーか。どうしたよ、何か……やつれてね?」

「「………………」」
以下略



61: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:06:04.97 ID:dLj8CaIw0
「二人ともホントにどうしたんだよ? ただ事じゃねー感じだけど」
「……あの……て、提督が」
「提督? 提督がどうしたの〜?」

口ごもる榛名。だがその代わりと言わんばかりにうなだれていた足柄が勢いよく顔を上げた。
以下略



62: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:07:49.13 ID:dLj8CaIw0

「そ、そうなんですっ。提督がおかしいんです! 何かタガが外れてしまった感じといいますかっ! いつもと一味違うといいますかっ!」
「そうそう! あんな提督見たことないわっ。本当にあれ提督なの!? そっくりさんとか双子の兄弟とかじゃないわよね!?」
「ちなみにどういう風におかしかったの〜?」
「「ううっ……!?」」
以下略



63: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:08:50.87 ID:dLj8CaIw0
いまいち要領を得ない二人の話に頭を捻る天龍。
榛名と足柄もこれ以上はどう言っていいものか分からないようで、赤らめた顔を俯かせてやたらモジモジしていた。
当然だろう。これ以上話すと自分達の身に起こったあれやこれやを赤裸々に語らなければならなくなるかもしれないのだ。そうなれば色んな意味で公開処刑間違いなしである。

「まあ、提督もどうせここに来るでしょうし、その時に様子を見てみましょうか〜」
以下略



64: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:09:58.40 ID:dLj8CaIw0
ニシシシと悪戯っぽく笑って、天龍は小走りでその場を離れ、食堂内に設置されているウォーターサーバーへ向かう。
そしてプラスチックのコップに水を注ぎ、それを手に戻ってきた。

「天龍ちゃん、それどうするの〜?」
「ちょーっとな。提督のやつの頭でも冷やしてやろうかと思ってよ」
以下略



65: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:11:17.65 ID:dLj8CaIw0

「あわわわわ……」
「き、来たっ!」
「よーしよしよしよし……」
「うふふふふ……」
以下略



66: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:12:37.60 ID:dLj8CaIw0
飲み口を正面にして飛翔するコップは、ちょうどドアから現れた提督の顔面めがけて狙い違わず飛んでいく。

「…………ん?」

自分に向かって飛来するそれに気付いた様子の提督。
以下略



67: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:13:37.43 ID:dLj8CaIw0

そのままコップが提督の顔のすぐ側を通り過ぎていく――かと思いきや。

提督の手が目にも止まらぬ速さで動き、今まさに自分を通り過ぎようとしているコップを掴み取る。そしてその慣性を殺さぬよう自身を中心に大きな円を描くようにコップを振り回し始める。

以下略



68: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:14:33.56 ID:dLj8CaIw0

『おおおおおおお……!』
「へ……?」

一部始終を見ていたギャラリーから小さな歓声が上がるなか、下手人である天龍の口からは間の抜けた声が漏れていた。
以下略



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