過去ログ - 【艦これ】エラーねこのなく頃に 艦こまし編
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64: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:09:58.40 ID:dLj8CaIw0
ニシシシと悪戯っぽく笑って、天龍は小走りでその場を離れ、食堂内に設置されているウォーターサーバーへ向かう。
そしてプラスチックのコップに水を注ぎ、それを手に戻ってきた。

「天龍ちゃん、それどうするの〜?」
「ちょーっとな。提督のやつの頭でも冷やしてやろうかと思ってよ」
以下略



65: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:11:17.65 ID:dLj8CaIw0

「あわわわわ……」
「き、来たっ!」
「よーしよしよしよし……」
「うふふふふ……」
以下略



66: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:12:37.60 ID:dLj8CaIw0
飲み口を正面にして飛翔するコップは、ちょうどドアから現れた提督の顔面めがけて狙い違わず飛んでいく。

「…………ん?」

自分に向かって飛来するそれに気付いた様子の提督。
以下略



67: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:13:37.43 ID:dLj8CaIw0

そのままコップが提督の顔のすぐ側を通り過ぎていく――かと思いきや。

提督の手が目にも止まらぬ速さで動き、今まさに自分を通り過ぎようとしているコップを掴み取る。そしてその慣性を殺さぬよう自身を中心に大きな円を描くようにコップを振り回し始める。

以下略



68: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:14:33.56 ID:dLj8CaIw0

『おおおおおおお……!』
「へ……?」

一部始終を見ていたギャラリーから小さな歓声が上がるなか、下手人である天龍の口からは間の抜けた声が漏れていた。
以下略



69: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:16:13.64 ID:dLj8CaIw0
「よ、よう提督。悪ぃな、ちょっと手が滑ってよ――ってかあれだな、お前さっきのすごかったな。やけにキレッキレな動きだったてーか――」
「そうやって何とか誤魔化してうやむやにしようとするいつものやつ、俺に通じたことが今まであったか天龍?」
「うぐっ……」

顔を引きつらせて言葉を詰まらせる天龍。これから自分の身に起こるであろう因果応報(主に脳天への鉄拳)に冷や汗が止まらないでいる。
以下略



70: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:17:56.50 ID:dLj8CaIw0
(な、何だよこの胸の高鳴りはよ……!? 今日の提督はいつもより一段と男らしく感じるぜ……?)

その提督のキラキラさ加減ときたら、間宮と伊良湖の甘味セットを5セット食べてもこうはならないだろうというぐらいの輝きっぷり。天龍にはそう感じられた。

「だが、もちろんお咎めなしというわけにはいかない。皆に示しがつかんからな。一発……覚悟はいいか?」
以下略



71: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:19:56.62 ID:dLj8CaIw0
「ッツ…………?」

どうやらデコピンをされたらしいこと自体にはすぐ頭が追い付いたものの、いつもなら脳天にもっとゴツい衝撃が着弾していたことを思うと、この程度で済んだことに天龍は頭に疑問符を浮かべていた。

それから地味にヒリッとする額に思わず左手をやろうとして――その手が提督の右手に掴まれる。
以下略



72: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:20:45.86 ID:dLj8CaIw0

「………………ぇ?」

瞬間冷凍。天龍を爆心地として凍り付く周囲。

以下略



73: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/18(日) 16:23:21.40 ID:dLj8CaIw0
『えええぇぇぇぇぇ〜〜〜〜!?』

「あああ、天龍が、天龍が〜〜!?」
「え、どゆこと? どゆことぉ!?」
「ハラショー……」
以下略



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