過去ログ - 【艦これ】エラーねこのなく頃に 艦こまし編
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78: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:43:31.71 ID:adMsH6Tg0

「まああれだ、厳重注意を兼ねた罰だとでも思え。これに懲りたら――」

「あらあらあらあら〜…………これはどういうことかしらぁ〜?」

以下略



79: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:44:36.47 ID:adMsH6Tg0
"鎮守府シスコン艦娘ランキング(重巡青葉調べ)"の上位ランカーである彼女の目の前で、姉である天龍にあのような暴挙に及んだのだ。
結果どんな目に遭うか考えるのも恐ろしい。

それ故、冷静になった艦娘達の誰もがこう思った。"あ、これ提督死んだわ"と。

以下略



80: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:45:28.65 ID:adMsH6Tg0

「は〜い提督。おはようございます。それで、天龍ちゃんに一体何を――」
「ああ、その前に……」

龍田の言葉を遮って、唐突に提督が彼女の目の前で片膝をついた。
以下略



81: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:46:24.80 ID:adMsH6Tg0

再び瞬間冷却される食堂。しかも今度は過冷却のあまりピシリと何かに亀裂が走ったかのような気さえするほど。

「ッ!?」

以下略



82: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:47:49.21 ID:adMsH6Tg0

そう言って片膝立ちのまま見上げてくる提督。

その煌めく優しい微笑みに龍田の本能と理性が同時に警鐘を鳴らす。"これ以上はマズい"と。

以下略



83: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:48:46.88 ID:adMsH6Tg0

実は天龍の前に既に二人ほど不埒な目に遭っているのだが、今の龍田にそれを察する余裕はなかった。
ニッコリと槍を構える彼女のその静かな佇まいたるや、突きつけているのがまるで実艦サイズの14cm口径砲であるかのような迫力さえ感じられる。

しかし、彼女は自覚しているのだろうか。自身が提督に突き出している槍の刃先がカタカタとわずかに震えていることに。
以下略



84: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:50:17.02 ID:adMsH6Tg0

"むしろいつも通りじゃないのはそっちだよ"と、この場の艦娘の誰もが思った。

龍田のそんな反応を見て、提督は溜め息をついて立ち上がる。
その動きに龍田も一瞬肩をビクリとさせてから刃先を追随させる。
以下略



85: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:51:03.64 ID:adMsH6Tg0
すると、まるで暖簾をかき分けるような軽い動作で、向けられている槍の刃を払って提督が一歩を踏み出す。
相手の意識の隙を縫うように接近する武術めいた動き。当然いつもの龍田ならそんなもの小細工と斬って捨てるところだが、残念ながらいつも通りではない今の彼女は反応が遅れてしまう。


その結果、彼女は頬へのキスを許してしまうことになった。
以下略



86: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:51:52.68 ID:adMsH6Tg0
槍を取り落とし、キスをされた左頬に手をあて、油の切れた重機のようなぎこちない動きで提督へ顔を向ける龍田。

周囲は絶対零度まで落ち込み、息をするものがいなくなるまでになった。

そして、全てが死に絶えたその空間ごと龍田を打ち砕く本日四発目の砲撃が放たれる。
以下略



87: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:52:31.44 ID:adMsH6Tg0

「〜〜〜〜〜〜ッ!?」

腰が抜けてぺたんと床に女座りになり、赤熱した顔を両手で覆って龍田は声にならない悲鳴をあげる。傍から見ると罵詈雑言を投げつけられ、泣き崩れてしまったかのような絵面だ。
何にせよあの龍田がこうなる姿を衆目に晒すなど前代未聞であった。
以下略



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