過去ログ - 【艦これ】エラーねこのなく頃に 艦こまし編
1- 20
84: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:50:17.02 ID:adMsH6Tg0

"むしろいつも通りじゃないのはそっちだよ"と、この場の艦娘の誰もが思った。

龍田のそんな反応を見て、提督は溜め息をついて立ち上がる。
その動きに龍田も一瞬肩をビクリとさせてから刃先を追随させる。
以下略



85: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:51:03.64 ID:adMsH6Tg0
すると、まるで暖簾をかき分けるような軽い動作で、向けられている槍の刃を払って提督が一歩を踏み出す。
相手の意識の隙を縫うように接近する武術めいた動き。当然いつもの龍田ならそんなもの小細工と斬って捨てるところだが、残念ながらいつも通りではない今の彼女は反応が遅れてしまう。


その結果、彼女は頬へのキスを許してしまうことになった。
以下略



86: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:51:52.68 ID:adMsH6Tg0
槍を取り落とし、キスをされた左頬に手をあて、油の切れた重機のようなぎこちない動きで提督へ顔を向ける龍田。

周囲は絶対零度まで落ち込み、息をするものがいなくなるまでになった。

そして、全てが死に絶えたその空間ごと龍田を打ち砕く本日四発目の砲撃が放たれる。
以下略



87: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:52:31.44 ID:adMsH6Tg0

「〜〜〜〜〜〜ッ!?」

腰が抜けてぺたんと床に女座りになり、赤熱した顔を両手で覆って龍田は声にならない悲鳴をあげる。傍から見ると罵詈雑言を投げつけられ、泣き崩れてしまったかのような絵面だ。
何にせよあの龍田がこうなる姿を衆目に晒すなど前代未聞であった。
以下略



88: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:53:22.31 ID:adMsH6Tg0

「あわわわ、ど、どどどどうしましょう!?」
「ど、どうするって言われても……」

取り乱す榛名と困り果てる足柄。
以下略



89: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:53:54.42 ID:adMsH6Tg0

(あんなのどうにかできる艦娘なんて……それこそ――)

食欲を満たすことしか興味のなさそうな赤城か、体を鍛えることしか興味のなさそうな武蔵か、駆逐艦にしか興味のない長門か。
あるいは――
以下略



90: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:54:50.22 ID:adMsH6Tg0

「お、大淀……」
「あら足柄さん。榛名さんも。おはようございます。それで、これは何なんですか?」

ざわついている周囲を見渡して、執務用のファイルを小脇に抱えた大淀が尋ねる。
以下略



91: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:55:27.24 ID:adMsH6Tg0
怪訝そうな顔で尋ねる大淀に、どう説明したものかと言葉を詰まらせる榛名。そんな彼女を遮って足柄が大淀の背中を押していく。

「ちょっと足柄さん!? あんなところにみすみす大淀さんを行かせる気ですか!?」
「まあまあ見てなさいな。多分大丈夫よ」
「何を根拠にそんな」
以下略



92: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2016/12/28(水) 18:56:00.22 ID:adMsH6Tg0
本日はここまで。よいお年を


93:名無しNIPPER[sage]
2016/12/28(水) 19:15:20.12 ID:ex87G4nC0
かわいい


189Res/109.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice