過去ログ - 【艦これ】エラーねこのなく頃に 艦こまし編
1- 20
96: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/01/13(金) 22:38:59.99 ID:jEIiQrMj0
皆様、明けましておめでとうございます

さあ、大淀編です


97: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/01/13(金) 22:40:51.28 ID:jEIiQrMj0

榛名の心配を他所に大淀は提督のもとへ向かう。

「大淀、おはよう」
「あ、はい。おはようございま……す提督」
以下略



98: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/01/13(金) 22:42:18.12 ID:jEIiQrMj0

「早速で申し訳ないのですが提督、実は明日の大本営からの査察の件で確認したいことがいくつかありまして」
「ん、何だ?」
「はい、まず――」

以下略



99: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/01/13(金) 22:43:34.14 ID:jEIiQrMj0
「す、すごいですっ。あの提督相手にあんなに堂々と……!」
「フフフ、やっぱりね。流石は鉄壁にして絶壁の女・大淀。仕事モードのあの娘に色恋の類がつけ入る隙はないわ。ま、人目のない二人きりの時はもうちょっと違うのかもしれないけど」

ともかく、これで大丈夫でしょ。と力強く頷く足柄。

以下略



100: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/01/13(金) 22:45:10.56 ID:jEIiQrMj0

内心で自分の戦友をそう評して、ようやく訪れたつかの間の平穏に足柄はホッと安堵の息を零した。

だが、彼女は失念していた。
今日の提督の猛威がこの程度で済むわけがないのだということを。
以下略



101: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/01/13(金) 22:46:37.18 ID:jEIiQrMj0

提督に呼び止められ小首を傾げる大淀。
その彼女にそっと近づき、提督は彼女の眼鏡を取り上げた。

「え……あの、提督?」
以下略



102: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/01/13(金) 22:47:56.00 ID:jEIiQrMj0
頬を赤らめ慌てて眼鏡を取り返そうとする大淀を片手で制し、提督は制服の胸ポケットからハンカチを取り出した。
それから眼鏡を拭き始めた提督を前に、大淀も項垂れてしまった。

(おや? なんだかイヤな予感が……)

以下略



103: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/01/13(金) 22:50:12.03 ID:jEIiQrMj0
手元の眼鏡から視線を外して大淀の顔をジッと見つめ、提督は眉根をわずかにひそめた。

「どうやら、またお前に無理をさせてしまっているようだな」
「いえそんな。無理なんて私は――」
「今のお前が何を言っても説得力が足りないな。眼鏡のこともそうだが、なにより顔に疲れの色が出ている。ちゃんと休んでるのか?」
以下略



104: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/01/13(金) 22:54:03.47 ID:jEIiQrMj0
苦笑いする大淀。
対して提督は、拭き終わった眼鏡を天井の明かりにかざし、汚れのチェックをしている。

「それでも提督、私はこの鎮守府の管理運用の補佐に携わる身として――提督のお側に控える者として、職務には全力で当たりたいと思っているんです。特に今は大規模作戦の後処理や大本営の査察の事もありますし、多少の無理は見過ごしていただければ幸いです。もちろん提督や艦隊の皆さんにご迷惑はおかけしません」
「……まあ、そう言うだろうとは思ったよ。本当にそういうところは固いなお前」
以下略



105: ◆KFFL7SRdLI[saga]
2017/01/13(金) 22:56:52.91 ID:jEIiQrMj0

溜め息を一つ吐き、かざしていた眼鏡を下ろして、提督は大淀に優しく微笑みかけた。

「だからな、大淀。俺はお前に無理をするなとはあえて言わない。むしろ気の済むままやってよしと言おう。だが、その無理に対する報奨を俺にちゃんと払わせてほしい」
「? 提督、それはどういう――」
以下略



189Res/109.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice