過去ログ - 【君の名は。】「君の名を。」【夢と知りせば(仮)】
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名無しNIPPER
[saga]
2016/10/08(土) 01:08:27.27 ID:uLEGWB8lo
ドアを開けると、そこは糸守町だった。彗星で滅ぶ前のあの。
君がそこにいる事を確信し、走り出す。脚が地面につくのを待つのが面倒くさいくらい、早く走る。
足が、飛び出た木の根に引っ掛かる。5年前にてっしーの自転車を壊してしまった場所。
バランスを崩して崖から落ちてしまう。三メートルほどの高さから
でも俺は落ちることは無かった。
いや、落ち続けた。
三葉が俺だった時の記憶が一気に流れ込む
『タマゴコロッケサンドにしようぜ』『なんか可愛かった』『天井の木組みがいいね』『今日の君の方がいいよ』『ガラスの厚さがいいね。』『10pだったか?』
『パニーニの模様がいいね』『旨いね』『おっ見ろようちの学校だぜ』『高校卒業したら奢ってよ』『やっぱりコンクリートとガラスの配置がいいね』『おとうさんの仕事が見たいなんてめずらしいじゃないか』
俺だった三葉の記憶が俺の中に全部入ってきた。
三葉も、同じ経験をしてる。わかる。繋がってるから。
落ち続けていると思ったら今度は体が持ち上がって、もとの場所にいた。
俺は再び走り出した。
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