過去ログ - 文香「決断まで、及びごっこと呼べる日まで」
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5: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/10/09(日) 15:55:24.86 ID:AqHwWwvvO



「ふぅ…疲れました…」


遡る事二十三時間。
レッスンを終えた私は、いつも通りに部屋へと戻る。
筋力は兎も角あまり体力があるとは言えない私の身体は、ダンスレッスンによってふらふらになっていた。
デビューしてからある程度期間が経っているとはいえ、それでもまだまだ他のアイドル達には遠く及ばない。
それを埋める為の日々のレッスンは、私の体力を容赦なく奪っていった。


けれど、部屋へと戻れば。
また、必ず。
プロデューサーさんが、出迎えてくれる。
何時ものように、いつも通りに。


そう期待して、私は部屋の扉をあけた。


しかし、何故か。
当のプロデューサーさんは、苦しそうな表情でキーボードを叩くのみ。
私の帰還から目を逸らし、デスクトップと睨めっこし続けていた。


「…プロデューサーさん?」


「ん、あぁ…お疲れ様、文香」


反応からして、どうやら私が戻って来ていた事は気付いていた様だ。
けれど何処か歯切れが悪く。
まるで、悪い知らせがあるように。
伝えたくない事を、言い出さなければいけないように。




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