過去ログ - 文香「決断まで、及びごっこと呼べる日まで」
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9: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/10/09(日) 16:11:29.93 ID:AqHwWwvvO



「…引き継ぎ等の書類は既に完成してる。文香に迷惑は出来る限り掛からない様にしてあるよ」


「…プロデューサーさんは、既に知っていたのですか?」


「あぁ…けど、前日まで本人には伝えるなって言われてて…」


きっと、色々と対策を立てさせない為だろう。
私の感情なんて配慮されてるわけが…なんて言うのは、お門違い。
元より身から出た錆だ。
私が何か言える立場ではない。


けれど…


幾ら何でも、直ぐに納得出来る事でもない。


「…プロデューサーさんは、それで納得を…?」


「…俺は、文香のプロデューサーだ。これ以上活動の妨げになる事は出来ない」


苦しそうに、そう呟く。
その表情が見ていられなくて、私は目を伏せた。
これ以上、彼を追い詰めない為に。
これ以上、彼を傷付けない為に。


私が離れたく無いと思っている以上に、きっと。
彼もまた、私と離れるのが辛い。
けれど、どうしようも無い。


そう自分に言い聞かせるも、心は様々な負の感情で溢れ。
けれど誰にぶつけられる訳でもなく。


「…お疲れ様、でした」


私は静かに、部屋を出た。





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