過去ログ - 国王「さあ勇者よ!いざ、旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」
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562: ◆cJ/Se2MNFnrs[saga]
2017/02/18(土) 20:39:54.66 ID:ewZuS7NzO

国王「…魔王と勇者を中心に据えた、人と魔族の戦いは…遥か昔から行われてきた」

国王「魔族は邪なる者。そう我々人間は幼少の頃から聞かされてきており、それを説いた父や祖父も、また同じように聞かされてきたはずだ」

国王「しかし、何がいさかいの最初であったのかを記憶している者は、既にこの世に存在しない」

大僧正「…」ピク

大僧正(まさか、女神教の教典を否定するつもりか?)

国王「戦う理由は何であったか? それはもしかすると、人間が隣人と争う理由の方がはっきりしているやもしれん」

国王「魔族が、魔族であるから戦う。本当にその必要があるのか?」

シーン…

僧侶(…静かな口ぶりから、強い統制力を感じる)

僧侶(教典を毎朝読み上げてきた私すら、その問いに簡単に答えることを憚りたくなるほどの、重い力が)

国王「魔族も、ひとつの生命には違いはない。生命はみな尊いものと知っているのに、なぜ魔族ならば奪って良しとする?」

国王「魔族が人の命を脅かすから? それは人と人でも同じことだ。ならば、理解をすることもまた、同じくすることが出来よう」

国王「…それを、この場で民に示すことが、余の願いである」



教皇「陛下のお言葉は――」

教皇「女神の存在に疑問を呈することと同義であることは、理解しておられるか」

教皇「建国の式典で、諸侯を前にして発言なさるにしては、些か危うさが過ぎるのではないか?」




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