過去ログ - 国王「さあ勇者よ!いざ、旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」
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◆cJ/Se2MNFnrs
[saga]
2017/07/08(土) 13:43:57.09 ID:gszU3hoJ0
鳳凰「そうおだてるでない。まあ、炎部署の長で四天王も歴任しているなどと、この上ない実績を有しているからな。朕は」
木竜「自分でよく言うわい。自慢話をしにわざわざ来たのかのう?」
鳳凰「…あの娘の命を取りに来た」
木竜「………」
鳳凰「などと言ったら、そなたも本気で朕とやり合う気になるのかえ?」
木竜「お前さんの冗談は、笑えんのう」
鳳凰「くくっ…。まあ、朕にも義理を重んじようなどというつもりが、無いこともない」
鳳凰「仮にも我らが忠誠を誓ったあの方の娘だ。朕に無害であれば手を出すつもりはないぞよ」
木竜「………」
鳳凰「どうだ? 少しは安心したかえ?」
木竜「何を偉そうに。つまりは邪魔をするようなら容赦せん、という忠告に来たと言うわけじゃろう 」
鳳凰「話が早いではないか。伊達に長く生きてないな」
木竜「言っとれ」
鳳凰「………」
鳳凰「玄武と違い、我らはあの戦いを生き延びたのだ。お前も雷帝も…あの方に義理立てするような生き方を選んでいるのが、朕には理解できぬ」
鳳凰「まあ、魔王候補が減るのであればどうでもいいことなのだがな」
木竜「………お前さんには分からんよ」
魔王《私は、何も分かっていなかった。皆が命懸けで私を守っていてくれたこと》
魔王《…爺》
魔王《爺には爺の立場があった。きっと難しい選択を幾つもして、その上で私に笑顔で接してくれていたんだ》
魔王《…私、何も返せなかったね》
魔王《………》
赤毛《魔王、さん?》
魔王《何でもないわ》
魔王《今は、悲しむべき時では、ない》
赤毛《…これも、魔王さん以外の誰かの記憶なの?》
魔王《そうね。これは、誰の視点かしら…?》
木竜「ん? あれは誰じゃ?」
鳳凰「ああ、手土産だ。あの娘もそろそろ年頃だろう。あんな境遇では、ろくに友達も作れてなかろうと思ってな」
鳳凰「こっちに来るが良い。炎獣」
炎獣「………」
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