過去ログ - 国王「さあ勇者よ!いざ、旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」
1- 20
861: ◆cJ/Se2MNFnrs[saga]
2017/07/08(土) 17:11:14.96 ID:gszU3hoJ0

三つ編《…恐い》

炎獣《そう、だよな。普通の子供はそう思うはずなんだ》

炎獣《俺は頭のネジがぶっ飛んじまってて…命を自分から投げ棄てるみたいな戦い方をしてた》

炎獣《死んじまってもいいやって心の何処かで思ってたんだな。それは本当の意味での"恐怖"とはかけ離れていた》

炎獣《何処かが壊れた俺の心じゃあ、俺のために魔王が泣く理由が分からなかった》

炎獣《魔王の白い頬を伝う綺麗な涙が…何処か遠い所の出来事みたく感じていた》

魔王《…港町での戦いの後の炎獣は…ちょうど、この頃みたいな顔をしてたな》

炎獣《そうだな。港町でオッサンと闘った時は…闘うことの喜びを、思い出していたから》

炎獣《昔の俺に戻ってた部分はあったかもしれない。もっとも、死の恐怖ってもんを知っているのといないとじゃ、天と地の差》


――炎獣「今、俺は際の際に立たされてる。だからこそ、見えそうな景色がある気がする」

――炎獣「こんな気持ちは、初めてなんだ。こんなに怖くて………こんなに楽しいなんて」

――武闘家「ぬふふふふふふ。ようやく理解したか、小僧。それこそが命のやり取り」

――武闘家「死の深淵を覗き込み、尚且つ生を掴み取らんとすること…そのために己の全てを賭ける」

――武闘家「それが、まことの、″闘い″じゃ」
?

炎獣《魔人とやり合っていたのと、オッサンとの闘いじゃ、俺にとっての意味合いは全然違ったんだ》

炎獣《なのに、俺、氷姫にひどい事言っちまった》


――炎獣「――なんで」

――炎獣「なんで手出ししたッ!!」

――氷姫「っ…」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/756.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice