1:名無しNIPPER[sage]
2016/10/16(日) 01:24:29.72 ID:979EFiWNO
深夜の、何気ない時間。
ありふれた、なんでもあって、なんでもない時間。
そんな時間は、テレビのチャンネルを何気なく回してみたりするんだ。
特に見たい番組があるわけじゃあないんだけれど、いろんな番組が流れていく様が寂しさを紛らせてくれるような気がするから。
でも、そんな期待は検討外れで。
テレビを点けたところで寂しさが易々とどこかへ消えてくれるわけなんかなくて。
いつも液晶越しの喧騒が現実の静けさとの対比を加速させて、空しさや寂しさに拍車をかける。
空しさや、寂しさや、よくわからない不安。
そんなものがごちゃごちゃになって、ぐっちゃぐちゃになって、ミックスジュースになっていくような感覚。
そんな感覚が好きな訳じゃない。
好きな訳じゃないけれど、そんな深夜独特の感覚に、ふっと自ら飛び込んでしまうことがときどきある。
何故かって?何故だろう。
深い意味なんてないんだと思う。
テレビが垂れ流す内容にも、こんな不毛な時間を過ごしていることにも。
意味や理由はないけれど、確かにそんな感覚や時間はここにあって、きっとどこにでもあるのだろう。
これは、そんな深夜の話。
毒にも薬にもならないような、深夜の話。
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2:名無しNIPPER
2016/10/16(日) 01:34:33.26 ID:979EFiWNO
ふと、窓の外を見ると月が輝いていた。
暗闇に落ちた部屋の中でも、テレビをさっきまで眺めていたもんだから目は暗闇に慣れているとは言いがたいのだけれど、それでも月がやけに大きく、輝いて見えた。
スーパームーンだなんて言葉をたまに見かけはするけれど、ここ数日はそんな単語を目にした覚えはなかったから、あれ。今日スーパームーンなんだっけ、と思ったけれど、Googleなんかで調べる気にもならなくて、なんとなくそんな綺麗な月を眺め続けていた。
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