13:名無しNIPPER[saga]
2016/10/18(火) 23:29:08.41 ID:snFV7Fpq0
上品なダークグレイのスーツに包まれた細い体。
締まったというよりこけた頬と、濃い隈の隠せない目元。
街灯の明かりが差し込まないと、車内の陰に溶けてしまいそうな人でした。
しかし彼こそ、私をかぼちゃの馬車に導いた、立派なプロデューサーなのです。
年齢の割に生気を欠いた印象を覚えますが、口を開けば実に明るく、親しみやすい人でした――
こんな調子で。
「あるわけないって〜。あんだけ働いたら言うことないよ」
「働けてましたか? 今日……」
「いや、そりゃもう、よかったよ。しっかりできてた」
「本当ですか?」
「ほんとほんと。初々しい感じでさ。お客さんにも笑ってもらえて」
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