1:名無しNIPPER[sage]
2016/10/19(水) 01:13:27.34 ID:QB1AagmFO
どこからか澄んだ響きが聞こえる。
歩を進めるにつれ、だんだん輪郭を帯びてきたその音はピアノの音だと海未は知る。
たどり着いたのは大きな洋風の家。
煉瓦造りの赤茶けた色の塀は自分の背丈よりも高く、見上げるとさらに背の高い植木がこちらを見下ろしていた。
自分の住む典型的な和風の家とは様相を全く異にしている。どうやら、ここが目的地らしい。
海未は門の前に立ってこの家の外観を眺めつつ、微かに流れるピアノの音に耳を澄ました。
このピアノは真姫が弾いているのだろうか。透き通った水を湛えた小川のせせらぎにも似た音が、耳に心地よく届く。
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