過去ログ - 高垣楓「夢と現を、月見で一杯」
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18: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/21(金) 06:37:12.70 ID:KNNRsk+y0

「……本当に、チラッと覗くだけですからね」

「ふふっ、勿論ですとも」

 プロデューサーの、腹は決まった。

 もしも怪しいお店だったなら、中に入らずにそそくさと立ち去ればいい。
 そうでなくても一杯二杯、早々に店を出ればそう問題にもならないだろう。

 ……なに、飲み足りないと駄々をこねられたなら、宿に戻って飲ませればいいのだ。

「それじゃあ、行きましょうか」

 そんな彼の葛藤を知ってか知らずか、ウキウキとした足取りで歩き出す楓の背中を目で追いながら、
 プロデューサーは今日何度目かになるため息をついたのだった。


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