9: ◆HACkWQpQbk[saga]
2016/10/22(土) 15:14:22.30 ID:1dmR7XxL0
  父との旅は自分にとって大変楽なものだった。 
  単に親の庇護があるという安心感だけでなく、父がそれ以上に人を守る気根のある実力者であったから、彼の隣にいれば百戦危うからずといった風の妙な無敵感を抱かせてくれたのだ。 
  また父の唱える呪文も尋常ではなかった。本人はホイミと唱えるだけだったが、その回復呪文はホイミの効能を遙かに上回る威力を持っていたように思う。 
  実の所そうではなく、ただのホイミであったのかもしれないが、幼少のか弱い自分に施される癒しの力はそういった幻影を見せてくれたのだ。 
  
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