過去ログ - 理樹「次に目を開けると深夜を徘徊する老人となっていた」
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22:名無しNIPPER[saga]
2016/10/27(木) 21:17:11.93 ID:wZeKWuFS0
理樹「タイムスリップ!」

恭介「だから違って!ボケてるって言っただろ!」

理樹「ボケてる……ああ、そうか、なるほど……」

理樹(そうだ。ここは誰かが作った世界かもしれない。過去にそれで猫になった人だっているんだ。僕が老人になってもなんら不思議はない。そうなると彼もNPCだという事になるけど……)

恭介「おいおい、大丈夫か?……ま、いいや。せめて今はこれから起きる不幸について身構えておいたほうがいい」

理樹「これから起こること?」

理樹(そう言って彼……直枝恭介と名乗る僕の孫らしき人が今の状況を説明してくれた。彼からすれば僕はボケたお爺さんなのに余程面倒見がいいに違いない)

恭介「まず家族構成は一つ屋根の下にあんたとその娘、娘の夫……は今転勤中。そして孫の俺だ」

理樹「そういえば僕はこの世界だと誰と結婚してるのさ?」

理樹(半ば馬鹿にした口調になってしまったかもしれない。だが実際に馬鹿馬鹿しいんだからしょうがない)

恭介「婆ちゃんの名前か……確か鈴って名前だったな」

理樹「鈴……!そうか…夢の中とは言えそこは良かったなあ。…………ん?えっ、その中に鈴がいないと言うことは……」

恭介「ああ……俺が小学生の頃に逝っちまったよ」

理樹「そ、そう……」

理樹(現実ではないとは言え鈴が亡くなったという事実は心にズシンと来る)

恭介「で、その娘さんに爺ちゃんはこれからこっ酷く叱られるんだ」

理樹「えっ、なんで!?」

恭介「考えても見ろよ。今のあんたはボケた老人、世話も大変なのに最近深夜徘徊するようになっちまった。そのストレスがこれから思いっきりぶつけられるんだぜ?」

理樹「うっ……」

理樹(ここがいくら別の世界だったとしてもそこにいる間は何を言っても仕方がない。郷に入れば郷に従えというか、つまり、今は甘んじて受け入れるしかなさそうだ。その一度もあったことのない僕の娘さんとやらに怒られることさえも)


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