過去ログ - 理樹「次に目を開けると深夜を徘徊する老人となっていた」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/11/03(木) 22:51:03.41 ID:LHqQA6bo0
恭介「……はあ……そうですか、なるほど……分かりました。いや、どうも……」
理樹(その後、いくつかの応答をしたあと恭介は電話を受話器に置いた)
恭介「……………」
理樹「な、なんで途中から聞こえないようにしたの?」
理樹(恭介は表情を崩さずに言った)
恭介「あんた今90歳に近いご老体だ。このご時世、100越えも増えてきてるがまだまだ長生きしている部類だな」
理樹「そ、それが?」
恭介「爺ちゃん、真人って人より長生きしてるらしいぜ」
理樹「えっ」
理樹(心に砂が詰まった袋を振り下ろされた気分になった。今は鈴のことを聞かされた時よりもこの世界の全てのことに現実味がある。どんな言葉も今の方がよく響く。真人が、真人がもういないのか?)
理樹「いや、でも、ほら、真人は僕より頑丈な身体だったし、精神も逞しいから。僕なんかの2倍は生きていける人だよ」
恭介「すまん……さっきはあまり直接的に聞かせたくなかったんだ」
理樹(そうか、恭介はさっきの喋り方で既に予感していたのか……)
理樹「……いや、分かった。気遣ってくれてありがとう……でも、大丈夫……そういう強さはもう付いてるんだ。お陰様で……」
恭介「余計だったか」
理樹「そんなことないよ。ありがとね……それと、今度からは僕がかけるよ」
恭介「そうか。分かった……」
理樹(今ここで悲しみを引きずって何になる……ここまで来たからには前に進まなければ……多少強引でもショックは心の隅に置いておかなければ)
理樹「次は……来ヶ谷さんか……」
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