過去ログ - 理樹「次に目を開けると深夜を徘徊する老人となっていた」
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39:名無しNIPPER[saga]
2016/11/03(木) 22:33:53.29 ID:LHqQA6bo0
恭介「………じゃあ、かけるぜ……」

理樹「うん……」

理樹(恭介が慣れた手つきで番号を押していく。今の電話番号は020から始まるのか……)

プルルルル……プルルルル……

理樹(この呼び出し音がここまでもどかしいと感じたのは今くらいだろう。早く出てほしい、しかし出てくると緊張する……まさに二律背反)

プルルルル……ガチャッ

理樹「!」

恭介「!」

「………もしもし?」

理樹(電話の主は若い女の人の声だった)

恭介「……あ、もしもし。井ノ原さんのとこですか?」

「あっ、そうッスよ。お宅は?」

恭介「直枝の家の者ですけど」

「ああ、直枝って理樹って人の!?」

理樹「!?」

理樹(苗字を名乗っただけで僕の名前が急に出た。この人はいったい……?)

恭介「そうです。俺はその孫の恭介です」

「あ、こりゃどうも……ところで今日はどんな用で?」

恭介「そちらの真人さんに話をお伺いしたいんですが」

「えっ、お、爺ちゃんに?いや、お伺いって言われてもなあ……」

恭介「!」

理樹(すると恭介が何を思ったのか急に電話機のスピーカーを切ってしまった)

理樹「な、なにするのさ!これじゃ聞こえない……」

恭介「シッ……」

理樹(恭介の顔を見るといつの間にか真剣な顔になっていた。どうしたんだ?)


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