過去ログ - 【ペルソナ5 奥村春SS】春のまにまに
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38:名無しNIPPER[sage]
2016/10/25(火) 21:32:52.36 ID:2jRPxWWhO
起用さ上げてなくて一周目は諦めたわ


39:名無しNIPPER[sage]
2016/10/26(水) 00:38:56.25 ID:YQ5JpXhko
やっぱ春先輩が一番かわいいわ


40:名無しNIPPER
2016/10/26(水) 05:03:01.37 ID:OJOuN1xpO
i.imgur.com
春が本命でもこのイベントあるならやっちゃうよねー?


41:名無しNIPPER[sage]
2016/10/29(土) 23:11:33.63 ID:sIrnBUYZo


 柔らかい陽差しの射していた日中とは違い、春の夜はどこか郷愁を含んでいてまだ冷たく感じる。普段より気持ち短めのスカートから出た脚を撫でるように風が通り抜け、おもわず肩を縮めた。

「寒い?」
以下略



42:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:12:23.82 ID:sIrnBUYZo
 もうやだちゃんと喋れない。年下のこの子はなんでこんなに落ち着いてるの。私はこんなにドキドキしてるのに。

「君は、これでよかったの?」

「何が?」
以下略



43:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:13:54.90 ID:sIrnBUYZo
 彼は事も無げに、私が言ってほしい台詞を選択しているかのように話す。

 それを聞いた瞬間、一人で抜け駆けしている罪悪感は彼への愛しさに転換された。二人きりで会えることの歓喜と愉悦が、後ろめたさをすべて覆い尽くした。

「私も……会いたかったよ」
以下略



44:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:14:45.31 ID:sIrnBUYZo
「ごめん、でも早く確認したくて。二人で会おうってつもりだったのに、春はそれが嫌でみんなに伝えたのかなと」

「そんなわけないじゃない。私も何がなんだかわからなかったの」

「そう、ならよかった」
以下略



45:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:15:55.73 ID:sIrnBUYZo
 思えば、彼からは私にとって"はじめて"な出来事をもらってばかりだ。彼は私と違って経験豊富そうだけれど、私からもあげられる"はじめて"は何かあるのかな。

 そこで、ふと邪な、邪なのかな……?

 とにかく、口に出すことなどとてもできない、彼にあげられる……貰ってもらう? 私の"はじめて"が頭をよぎり、握る手に力が入ってしまった。
以下略



46:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:16:48.85 ID:sIrnBUYZo


 過ぎてほしくない時間ほど早く過ぎ去るものだとは聞いていたけれど、喫茶店───彼と二人きりで過ごす部屋───に到着するまでの道のりは、それを最もわかりやすい形で体験できる短い旅路だった。言い過ぎじゃなく感覚的には来たときの半分ぐらいの距離に感じた。

 ルブランの扉の前に着くと、どちらからともなく繋いだ手が離れた。最後は指先を伸ばして名残惜しさを彼に伝えた。
以下略



47:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:17:34.75 ID:sIrnBUYZo
「こ、こんばんは。すみません、夜分遅くに」

「あれ、さっき帰ってたよな? 忘れ物か何か?」

 優しく聞いてくるおじ様の顔を見て胸に棘が刺さった気がした。どう返事をしよう、嘘を吐くのはよくないけど……。
以下略



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