過去ログ - 【ペルソナ5 奥村春SS】春のまにまに
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66:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:36:20.35 ID:sIrnBUYZo
「あはっ、ちょっと重いかな、私」

 何故か、初めて彼より少し優位に立てた気がする。私の心は完全に奪われちゃってるから、きっと気のせいなんだけど。

「……いや、そんなことない。嬉しいよ」

「……ほんと?」

「本当」

 言い終わるや否や、彼は頭を傾けて私を抱き寄せた。音もなく静かに唇が重なった。微かに香る珈琲の匂いの中、私は目を閉じて幸せを噛み締めた。

 触れ合ったままだった唇は、離れる際に別れを拒むように引っ張り合い、やがて限界を越えた地点で離れた。息をずっと止めていたから、肺が空気を求めて喘いだ。

「っはぁ……。私、あなたのことが好き」


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