過去ログ - 【ペルソナ5 奥村春SS】春のまにまに
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75
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名無しNIPPER
[sage saga]
2016/10/29(土) 23:45:26.78 ID:sIrnBUYZo
とりあえず、ぐっすり寝てる彼をこのまま見ていても起きそうな気配はない。起こすのも可哀想だから私一人で帰ってもいいけど、鍵は掛けて貰わないといけないからやっぱり起きてもらわないと。
「ね、ねぇ、起きて、朝だよ」
意を決して、彼の肩を摩るように揺らし声を掛ける。
以下略
76
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2016/10/29(土) 23:46:17.66 ID:sIrnBUYZo
「……ああ。春?」
「うん。ねぇ、もうおじ様来るかもしれないから早く起きて、鍵かけて……」
「あと二時間……」
以下略
77
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2016/10/29(土) 23:47:00.58 ID:sIrnBUYZo
掛け布団を剥ぎ取り、今度はおもいっきり揺さぶってみた。
すると、彼は眠そうに目元を擦りながら身を起こし、私がここにいる状況をやっと把握できたように挨拶をする。
「…………。おはよ、春」
以下略
78
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2016/10/29(土) 23:47:41.34 ID:sIrnBUYZo
「…………」
驚いて何も言えなかった。彼は首をコキコキと鳴らすような仕草をしている。
「っあー、やっと目が覚めた。駅まで送るよ」
以下略
79
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2016/10/29(土) 23:48:08.82 ID:sIrnBUYZo
なんと言っていいかわからず立ち往生する私を見て、おじ様は諦めたようにため息を吐いた。それから彼に睨むような視線を送り、
「お前な……。責任は取れよ」
と呟いた。彼は、
以下略
80
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2016/10/29(土) 23:49:11.56 ID:sIrnBUYZo
そしてもはや急いで帰る必要もなくなった私は、申し訳なさと恥ずかしさから俯き加減にそう答えるのだった。
彼と二人でおじ様のコーヒーを待つ時間は、控え目に言っても幸せそのものだった。
以下略
81
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2016/10/29(土) 23:49:42.51 ID:sIrnBUYZo
お世辞ではない私の絶賛を聞いて、おじ様は少し照れ臭そうに頭を掻いた。
「こいつのとどっちが旨かった? 飲んだだろ?」
昨晩のコーヒーを思い返しながら彼に目をやると、「正直に言っていい」と私を促した。
以下略
82
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2016/10/29(土) 23:50:33.57 ID:sIrnBUYZo
また思っていたことがそのまま口から漏れた。問題のある発言ではないけれど、昨日もあったし気を付けないと……。
「はは。ありがとよ」
「春さえよければいつでも来るといい」
以下略
83
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2016/10/29(土) 23:51:08.59 ID:sIrnBUYZo
「朝飯も食ってきな、すぐ用意するから」
「あ、え? 悪いです、そんなの」
「気にすんな。こんな朝から客なんか来やしねえよ」
以下略
84
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2016/10/29(土) 23:51:59.93 ID:sIrnBUYZo
朝の陽気な春の陽射しの中、隣には私の好きな人。
こんなに朗らかな気持ちは随分久しぶりな気がする。でも、スッキリするためにもうひとつ、お店での会話のことを尋ねておかないと。
「あの、簡単にあんなこと言ってよかったの? それともただの冗談だった?」
以下略
85
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2016/10/29(土) 23:52:36.78 ID:sIrnBUYZo
なにこれ、禅問答?
まにまに……Money Money? はっ! もしや彼は私のお金目当て!? ってそんなわけないよね。
「神のまにまに、って聞いたことない?」
以下略
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