過去ログ - 【ペルソナ5 奥村春SS】春のまにまに
1- 20
82:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:50:33.57 ID:sIrnBUYZo
 また思っていたことがそのまま口から漏れた。問題のある発言ではないけれど、昨日もあったし気を付けないと……。

「はは。ありがとよ」

「春さえよければいつでも来るといい」
以下略



83:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:51:08.59 ID:sIrnBUYZo
「朝飯も食ってきな、すぐ用意するから」

「あ、え? 悪いです、そんなの」

「気にすんな。こんな朝から客なんか来やしねえよ」
以下略



84:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:51:59.93 ID:sIrnBUYZo
 朝の陽気な春の陽射しの中、隣には私の好きな人。

 こんなに朗らかな気持ちは随分久しぶりな気がする。でも、スッキリするためにもうひとつ、お店での会話のことを尋ねておかないと。

「あの、簡単にあんなこと言ってよかったの? それともただの冗談だった?」
以下略



85:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:52:36.78 ID:sIrnBUYZo
 なにこれ、禅問答?

 まにまに……Money Money? はっ! もしや彼は私のお金目当て!? ってそんなわけないよね。

「神のまにまに、って聞いたことない?」
以下略



86:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:53:09.90 ID:sIrnBUYZo
「あははっ。君らしいね。……じゃあ、君はそのつもりで、あとは私次第、なんだ」

「そういうこと」

「じゃあ、安心だ。私は変わらないから」
以下略



87:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:54:11.16 ID:sIrnBUYZo
「……何を? あ、いやいい。心に刻んでおく」

「そうしておいてくれると嬉しいな」

 長く続いたキャッチボールのような会話が途切れ、駅に向かってゆっくり歩を進める。
以下略



88:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:54:44.55 ID:sIrnBUYZo
 私の心が問い掛けた、私自身の心。

 あなたは誰を裏切るの?

「心はとうに決まっています」
以下略



89:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:55:56.17 ID:sIrnBUYZo
「うん。君を絶対離さないために、頑張る。だから、見ててね?」

 精一杯の、私が可愛いと思う顔で言ってみた。上手くできてるといいんだけど。

「見てるよ、傍で。これからも、ずっとね」
以下略



90:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:56:46.71 ID:sIrnBUYZo
 柔らかな心地好い春風が首筋を撫でた。髪が乱れないよう、空いたほうの手で抑えた。

 彼が尋ねる。

「行きたいところ、ある?」
以下略



91:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:57:18.70 ID:sIrnBUYZo
 お弁当を持ってキレイな公園に行こうかしら。桜並木を歩くのも素敵だね。

 普段は私の心のままに行き先を決めるけれど、今はこの風の吹くまま、春の陽気に身を委ねてみよう。

 君と一緒なら、私はどこへだって行けるから。
以下略



92:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/29(土) 23:58:55.54 ID:sIrnBUYZo
久しぶりだから疲れました

読んでくれた方、レスつけてくれた方ありがとう愛してる
さあ二周目のスーパー春ちゃんタイムを楽しもう

以下略



98Res/60.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice