過去ログ - 杏「ほんの、一日の、できごと」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:32:33.91 ID:9tkXviyg0
※デレマスSS
※崩壊
※急展開
※考察ガバい
※地の文台本混合
※同性愛をほのめかす表現あり
※きらりも文香も出ない
※許して

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:35:48.44 ID:9tkXviyg0
今日はオフ……なんだけど、カーテン閉めようが布団にこもろうが、家に直射日光ガンガン入ってくるのがウザいから、柄にもなく自主的に事務所に出向いてしまった。
全く、もう10月も終わって11月になるってのに遠慮のない太陽だよね。冬になる気ないんじゃないの。

杏の部屋を出て、鍵を閉めて一階に降りて、そんでエントランスから出た瞬間に家から出たことを後悔した。
空気は乾燥していて、風が吹けばさすがに涼しいんだけど、季節外れに照りつける太陽が部屋でのそれに比べて思った以上にキツかった。
以下略



3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:36:19.41 ID:9tkXviyg0
薄着か厚着かで迷って結局冬の装いにしたんだけど、選択ミスったかも。
暑い。
杏の身長だと格好間違えばすぐに一般人にバレるから、わざと雑で野暮な格好にするんだけど、これは着込みすぎた。
家から100mとも離れてないのにもう汗が吹き出てきた。
「この時期暖房効いてるから電車の中絶対暑いよね……かといって事務所まで歩くのもな……」
以下略



4:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:36:48.24 ID:9tkXviyg0
雑木林や公園など、日陰がたくさんできるルートをあえて選んで歩いたけれど、もうその誤魔化しも効かないくらいに暑くなってきた。
体力ない方って言っても麗さんのレッスンについていけるくらいだから、貧弱なほどじゃない。でも暑さは無理みたい。このザマであの夏をよく生き残れたもんだよ。
両手が塞がるのは癪だけど、上の一枚だけ脱ごう。

「あ"ぁ"〜〜〜」
以下略



5:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:37:27.53 ID:9tkXviyg0
「ああああああいあいあいあ〜〜〜〜〜やいやいよ〜〜〜や〜〜〜お〜〜〜え〜〜〜お〜〜〜あ〜〜イ〜ヒィ〜〜〜〜ヒヒッ↑↑↑wwwww」
声が裏返って、自分でそれが可笑しくなって笑ってしまう。
「レロレロレロレロレロレロレロレロ〜〜〜〜んぉフフフフッフッフwwwwwww」
謎のツボに入った。
「あめんぼあかいぞー!!あいうえおー!!!」
以下略



6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:37:56.60 ID:9tkXviyg0
井戸端会議中の主婦2人とガッツリ目が合って「こりゃマズイ」と思ってすまし顔して駆け抜けて10分。
車通りが多くなって、信号で立ち止まる回数も増えてきた。事務所はもう近い。

346のビルが見えてきた。真面目に見たことはそんなにないけど、改めてまともに見ると本当にバカでかい。
「あと少し……事務所多分何もないから、何かコンビニで買ってくか……寝るだけなのもアレだし」
以下略



7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:38:27.07 ID:9tkXviyg0
「あった。よかったー低いところで」
さすがに最上段はギリギリ手が届かないからね。
「……なんでデカい方を中段に置いたのか全く解せない。KINGとか高校の売店でしか見たことないよ」
ノーマルサイズのカップラーメン、最上段にあるんだよなぁ。
……んっ、んぅ……んんんん!
以下略



8:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:38:55.60 ID:9tkXviyg0
社員証をエントランスでスキャンして中に入る。左腕でカップ麺と上着を抱えてるので、何回か落としそうになった。
エレベーターで何階か登ると、すぐそこがもう事務所。
「おはよーございまーす」
「おはようございます、杏さん」
「おはよう、杏ちゃん」
以下略



9:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:39:25.79 ID:9tkXviyg0
がちっ、ちちちちち。がちっ、ちちちちち。
火がつかない。困る。
「あーこれしばらく押してガス出さないと火つかないんですよ。ちょっと貸してください」
「お、おう」
「こうやって……こう!」
以下略



10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:39:52.85 ID:9tkXviyg0
私たちは心底驚いて、続いて片眉上げてダルそうにプロデューサーが
「おいやめてくれよ火事とかシャレになんねーからさ」
と言った。数刻してから杏たちの顔を見て、ちょっと声色と顔色が変わる。
「……袖とか髪とか燃えてないか?大丈夫か?」
「うん……」「はい……」
以下略



11:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:40:32.62 ID:9tkXviyg0
346はナリもガワもでかくて豪華なイメージあるけれど、中は意外に雑だったりする。
こんな風に人が入らなくなったり使わなくなったりすると、管理の手もすぐ行き届かなくなってそのままになって、
結構ボロいものが普通に放置されてたりとかあるんだ。
一部の部署ではMEがまだまだ現役って言ったらそのアレさがわかるかもしれない。
ブラウン管テレビとかもあったりするからね。油断できない。
以下略



12:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:41:40.68 ID:9tkXviyg0
「買い替えどきですかね……あまり使う人がいないので、メンテもしてなかったのかもしれません。
しばらくコンロを使用禁止にしておきますね」
「あ、じゃあこれ入れ終わってからにしてほしいかな。
せっかく火がついたのに食べられなくなるのはちょっと」
「わかりました」
以下略



13:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:42:20.04 ID:9tkXviyg0
6分経って少しのびた麺をすする。んー、なんか長いし、やっぱ多すぎ。口に入りきらない。減る気がしない。
やっぱデカすぎ。ナニもかも、デカけりゃいいってもんじゃないよ。

「ちょっとプロデューサーさんと外回ってきますね」
「あーはいはいデートね。お熱いこって」
以下略



14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:43:04.61 ID:9tkXviyg0
「……あむ、ずずっ、ずっ、ずーっ……ちゅる、ちゅぷ……んぅ……もぐもぐ」
橘ちゃんと2人きりになった事務所で黙々と食べてるけれど、なんかこう、
だだっ広い空間に2人しかいない上に、BGMが麺をすする音だけというのもなんだかつらいものがある。
テキトーに音楽流したい。

以下略



15:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:43:35.32 ID:9tkXviyg0
「ありすも今日オフ?」
「そうですよ。土曜ですから、今日は寮に泊まりますけどね」
「地元から通ってんだっけ?大変だね。神戸でしょ?」
「ちょっと惜しいですね。姫路です。中学上がるまでは地元から通うという約束でしたので」
「ふーん、そっかぁ」
以下略



16:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:44:58.40 ID:9tkXviyg0
「平日はどうしてるの?」
「5時間目終わりの日はそのまま新幹線に乗ってこっちにきてます」
「片道3時間を!?」
「そうですね」
「帰りどうしてるの」
以下略



17:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:45:56.28 ID:9tkXviyg0
「杏さんは飛行機で来てるんですか?」
「ンフッwwwwww」

あっぶな、変なとこに入るかと思った。

以下略



18:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:46:33.08 ID:9tkXviyg0
「杏はサボるために楽するために全労力を注ぐからね。
楽ができればどんな苦労だって苦行だって厭わないよ。
最小の努力労力で最大で上質な幸福を。
杏がやることはどんなことだって、何もしないで幸福を得るための下準備だよ。
さぼってダラダラすることこそが人生の本質だからさ。
以下略



19:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:47:14.97 ID:9tkXviyg0
そんなんで色々とグダグダ駄弁ってたらあっという間に麺は湯を吸って伸びきり、
盛り上がってしまった。パンパンになっちゃった。

「あーあーあー、ビヨビヨになっちゃった。食べきれないわやっぱり」
「手伝いましょうか」
以下略



20:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:48:20.22 ID:9tkXviyg0
「……あっ」
「……ん」


啜った麺の片方を杏が、もう片方をありすがくわえてる状況になった。わんわん物語か。
以下略



21:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:49:16.50 ID:9tkXviyg0



「……」

以下略



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