過去ログ - 杏「ほんの、一日の、できごと」
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22:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:50:32.51 ID:9tkXviyg0
……忘れよう。今日のこのことは。
全部無かったことにしたい。ならないだろうけど。

やっとのことで食べ終わったカップ麺の空を処分して、歯を磨いて例の物置に来た。
なぜかありすもくっついて来た。顔を合わせられない。
以下略



23:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:51:29.46 ID:9tkXviyg0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「……ん」
2人で揉み合って、いつの間にか寝てしまったようだ。
日は傾いてるどころか完璧に沈んで、街灯の白色LEDが階下より遥かから仄かにこの部屋を照らしていた。
星が見える。今夜は晴れか。
以下略



24:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:52:11.36 ID:9tkXviyg0
「もうちょっと寝たかったんですけど」
「流石にまずいよ。寮があるんだからそこで寝ないと。
残業だなんだって最近はうるさいからさ」
「オフの日ですから残業代どころか給料も発生しませんけど」
「ビル管理会社とか世間様はそうは見ないからね。
以下略



25:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:53:41.79 ID:9tkXviyg0
退出のカードを押して、杏たちは外に出た。
外はすっかり真っ暗で、街灯と爪みたいに大きく欠けた月、
そして他のビルの明かりが杏たちを照らしていた。

日中とは打って変わって、気温はすっかり下がって冷え込んでいた。
以下略



26:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:54:12.19 ID:9tkXviyg0
立ち止まらずに歩き続けられるようになった頃、下り坂で満天の星空を見た。
都内では絶対に見られまいと思ってた光景だ。

「……綺麗」
「そうだね……都内でも見られるんだね」
以下略



27:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:54:42.61 ID:9tkXviyg0
「……行こ」
「……はい」

ありすの手は、暖かかった。


28:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:55:16.64 ID:9tkXviyg0
「失礼します」
「ん、どうぞ」


杏たち以外の誰も、この階にはいないことを確認して、ありすを部屋に入れて、扉を閉めた。


29:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:55:47.93 ID:9tkXviyg0
この夜、その部屋の中で起こった全ての出来事は、杏たち以外の、何人たりとも知るところにはならない。


……まあ、ほら。女の子には色々あるんだよ。


30:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:56:22.94 ID:9tkXviyg0




「ありす」
以下略



31:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:56:51.36 ID:9tkXviyg0
杏の、ほんの、一瞬の、できごころ。


32:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/27(木) 22:57:18.95 ID:9tkXviyg0



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