過去ログ - シュルク「わかんないなぁ……」【ゼノブレSS】
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/28(金) 04:30:23.51 ID:noJlNQ520
「悪いと思うなら、しっかり手伝ってもらうよ。ちょっとそこの板外して持ってて」

「おう。……でも心配いらないだろ。きっとダンバン達が、すぐに修理出来る奴を見つけて戻ってきてくれるさ」

「まあね。でもみんな困ってるんだし、少しでも早く直すに越したことは無いから……よいしょっと」

 直せる確証は無いと分かりつつ、それでも最善を尽くそうとしてしまうのが、シュルクの性であった。身体を器用に装置の下へ滑り込ませ、懐中サイズのエーテル灯で中を照らす。
 部品が壊れている、もしくは外れているところが一目見た場所にあれば話は簡単なのだが、一見した限りではどこにも不備は見当たらない。

「どうだ? 原因分かりそうか?」

 ラインの問いに、シュルクはいや、と短く返す。そもそも、装置の構造の半分も理解出来ていないのだ。コロニーに転がっている、扱い慣れた武器や機械を修理するのとはわけが違う。
 無理難題とも思える状況との対峙を続けるその間にも背後では、

「ホムホム頑張るも!」
「ホムホムしっかりやるも!」
「花粉玉、いつ出来るようになるも?」
「このままじゃ明かりが作れなくなって、昼間も真っ暗だも!」
「お腹もぐーぐーだも?」
「ノポン史上最大の危機だも!」
「穏やかじゃないも!」

 いつの間にか最初の倍ぐらいの数に増えた野次馬ノポン達が、あれやこれやと口を挟んでくる。挙句の果てには、我慢しきれなくなったラインが「今にシュルクが直してやるから、黙って見とけっての!」とまたもや無責任に怒鳴り散らしていた。


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