過去ログ - 【ガルパン】逸見ルッキンスター
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1: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:33:59.75 ID:zLodnUsNO
地の文マシマシ。
キャラのイメージと違うところが多々あると思います。
いわゆるエリみほです。
よければ読んでください。よろしくお願いします。

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2: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:34:50.23 ID:zLodnUsNO
「エリカ、お前の処分を言い渡す」

「…………」

「お前は一か月間の停学だそうだ」
以下略



3: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:35:20.91 ID:zLodnUsNO
「黙っていれば私がこれ以上、この件について何も言わないとでも思っているのか」

「…………」

「おいっ!!なんとか言ったらどうだ!!!」
以下略



4: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:35:49.65 ID:zLodnUsNO
「………そうか、そうか。お前のクソのような覚悟はよく分かった。この大馬鹿が。戦車道の授業も一か月間当然出れない。分かっているな?」

「はい」

「……貴様は部屋で寝ているがいい。その間我々はお前抜きで悠々と練習を続ける。……意味は、分かるな」
以下略



5: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:36:40.18 ID:zLodnUsNO
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「む、むむむ………」

目の前のノートを睨みつける。

以下略



6: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:37:23.52 ID:zLodnUsNO
黒森峰機甲科生は、理系文系のべつまなく、いわゆる国語数学理科社会、それから英語もきっちりと、そりゃもうきっちりと納めなければならない。
全ての高校戦車道を納める者の規範として、黒森峰は勉学に置いても王者たらねばならない。
いい校風、いや、学科風だと思う。
そう、我々はあるべき姿に向かって真っ直ぐに進むべきなのだ。

以下略



7: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:38:02.72 ID:zLodnUsNO
そんなみほの栗色の髪の上には紫の帽子、いや、ナイトキャップ。ナイトキャップときた。
とっくに風呂にも入って、もう寝る準備万端だ。勉強なんてする気は一切ない。
明日できるなら明日やればいいじゃないの。そんな声が頭の後ろでゆらゆら揺れるぼんぼりから聞こえてくるようで、これまた私のやる気を削ぐ。
いつもながら、王者たる者の姿とは正反対を体現したような奴だ。

以下略



8: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:38:39.41 ID:zLodnUsNO
んふふと、みほは満足気に笑う。
先ほどから、こちらのやっていることを気にする様子があった。
ベッドでごろごろ漫画を読むのもそぞろに、こちらを度々見てきている。という視線を感じていた。
こういう時、こいつは構ってやらないとへそを曲げるのだ。
ふん、と鼻を鳴らす。しょんないな。ま、一通りテスト範囲は済んでるし、ちょっとくらい付き合ってやろう。
以下略



9: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:39:39.35 ID:zLodnUsNO
「というか、エリカさんなんでノートとか文章とか、基本全部ドイツ語で書くの」

「かっこいいでしょ?」

「ここぞとばかりにクォーター感だして来ちゃって」
以下略



10: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:40:42.42 ID:zLodnUsNO
みほが私のノートを親指でそっとなぞり、その目を細めた。

「好きだよね、物理」

「まーね」
以下略



11: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:41:19.21 ID:zLodnUsNO
「……ねぇ、これ、どんな問題なの?」

「ああ、ちょっと気になってね、オリジナル問題」

「オリジナル問題?」
以下略



12: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:41:51.95 ID:zLodnUsNO
〜〜〜〜〜〜〜〜
「ねぇ」

「えっ」

以下略



13: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:42:27.03 ID:zLodnUsNO
〜〜〜〜〜〜〜〜
「…………」

かれこれ、もう一時間近くはいる。

以下略



14: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:43:03.07 ID:zLodnUsNO
正確に言えば、私に対してはマイペースだ。
普段から他人の迷惑にならないよう、なんでも、食事ですら、なるべくペースを合わせているが。
その反動か、中学の頃から同室で、気を使わなくていいと思っているらしい私には、基本勝手に振る舞うところがある。
困ったやつだ。

以下略



15: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:43:47.52 ID:zLodnUsNO
それからスイーツコーナーでもたっぷり5分は悩み、(新作のフルーツタルトか定番のマカロンかで迷っていた。結局いつものマカロンにしていた。ムギー)店を出る頃には時刻は7時を大きく回っていた。
空が紫色になっていた。

「わぁ〜……」

以下略



16: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:44:19.53 ID:zLodnUsNO
みほが何故か急にむくれて、困惑する。
えぇ、これダメなの?
笑ったり怒ったり、忙しい。最初に会った頃は、怯えがちだけど、もっとフラットな子だと思っていたのをふと思い出した。

「もう……それで?」
以下略



17: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:45:18.15 ID:zLodnUsNO
〜〜〜〜〜〜〜〜
「あんたさぁ、何、姉が近くにいないとロクに話も出来ないわけ」

「えっ……」

以下略



18: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:45:46.69 ID:zLodnUsNO
〜〜〜〜〜〜〜〜

目の前のでかいピンクの筐体の、小さな銀のおちょぼ口に、執念を込めてコインを投入する。
欲望は、欲望は足りてるのだ。

以下略



19: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:46:22.05 ID:zLodnUsNO
「っしゃあ〜」

まずは私の番だ。
三つ並んだボタンの一番左、1と書かれたボタンを押すと、電子音丸出しの、間抜け極まるBGMが流れる。

以下略



20: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:46:57.06 ID:zLodnUsNO
「っしゃあ〜」

真似すんな。
おもむろに2と書かれているボタンを押すと、またしても間抜けな電子音が流れてアームが奥に滑りだした。
みほの顔がぐっとガラスに近づく。鼻息でガラスがテンポよく曇っている。ふふふ、バカ犬。
以下略



21: ◆JqGp63ORhIDW[saga]
2016/10/28(金) 13:47:29.93 ID:zLodnUsNO
「とにかく、ラスト行くわよ」

「エリカさん、いける、いけるよ!!!」

「っしゃあ〜回転見といて回転っ」
以下略



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